囲碁将棋単独ライブ「劇空間ホール」(北沢タウンホール)

今回もやっぱり面白くて、もう「面白い」と褒めるのも飽きた囲碁将棋の単独。若手の漫才で意見が対立してケンカするくだりは大体”仕事”に見えるのに、どちらがサザンについて詳しいか諍いを起こす二人は、そのスケールの矮小さ、相手より上にいこうとする狭い心根、結論にいかずダラダラ漂着する感じ、使う言葉のひとつひとつがいちいちリアルで見ごたえがあった。
そんな現代口語漫才だけあって、野球、ゴルフ、相撲、車、麻雀など、女ウケしない男の日常ネタを時折織り交ぜては、見事なぐらい薄い反応を勝ち取っていた。1200円に値上がりして林場直子ヌード写真集を買うぐらいの気持ちで泣きながら入手した若手単独のパンフレットを見ても、単独で挑戦したいことに「愛車、フュージョンを日章カラーにしたい」(根建)、「コップの水をこぼさずにドリフト」(文田)と車ネタを貫徹。オートマの実技試験に2回落ちた挙句この10年ハンドルを握ってない私は、何が面白いのかさっぱり分かりません。