青年団リンク 口語で古典「武蔵小金井四谷怪談」(こまばアゴラ劇場)

四谷怪談」を現代に置き換えた本編の芝居がよく分からないまま終わった後、おまけのように始まった「落語 男の旅 大阪編」が大傑作。作演の岩井秀人とその仲間が飛田新地でオソソにあずかった体験談を、年配の男2人と若い女性1人が約10役を流動的に演じていく内容で、相当な技巧を駆使してるはずなのに、ふざけてるようにしか見えないのである。というか一所懸命ふざけていた。
こんなのポンポン作ってすごいな岩井秀人は、と思いながら、遊女がくるくる回っておっぱいを触らせない描写に笑っていると、ちゃんとした演劇を期待して来たらしい前席の女性が硬直していた。公演中ずっと。