カリント工場の煙突の上に玉置浩二

顔の半分を占めるタオルもしくはバンダナ。客を追い返す行動。無反省。私が指摘するまでもなく、玉置浩二立川談志化が進んでいる。そのうち「芝浜」を十分に意識した古典落語「田園」を発表するのだろう。
酒乱の魚屋・玉置が魚河岸で財布を拾って大喜び。しかしどんちゃん騒ぎして目が覚めると財布がなかった。夢だったのかと玉置は諦め、真面目に働くようになった三年後の大晦日。女房の典子が財布を隠していたと白状する。
「あんた・・・
拾った金に頼らず、あたいはあんたに真面目に働いてほしかったのよぅ
生きていくのよぅ
それでいいのよぅ
ビルに飲み込まれてもさあ
街にはじかれてもさあ
それでもあたいの手を離さないでくれればさあ
ウォーウォウォ、ウォーウォウォ、エスケイプ
ウォーウォウォ、ウォーウォウォ、エスケイプ」
「なんだなんだ、ミルククラウンの漫才か手前は。
つーか途中からC.C.ガールズ改めD.D.GAPSの「ESCAPE」を歌ってるじゃねーか」
と怒って手元にあった単行本『ふぞろいな秘密』でどついたというお話。
次回、トータス松本落語「明星」にご期待ください。