ままごと「わが星」(三鷹市芸術文化センター 星のホール)

1995年、私は某機関で現コント作家のふじきみつ彦君と出会った。それから星は巡って2008年。再会したふじき君から「柴幸男という劇作家が書いた「あゆみ」という作品がめちゃくちゃ面白いですよ」と教えられる。
2010年。36歳になった私は一体どういうつもりかいきなりヒップホップにどハマリし、日常生活で「ハーコー」「ジブさん」「俺は韻に踏まれてるんじゃない。韻を踏んでるんだ」などの言葉を操りだしたため、嫁に本気で引かれる。
そして2011年。初演を見逃していた現代口語演劇meetsラップと囁かれる「わが星」を見た。面白いので2度見に行った。家に帰ってDVDを見返した。今胸のうちにあるのはやはり感動や驚愕の言葉では収まらない代替不可能の感情。

すご
すごす
すごすぎ
すすすすすごごごごぎぎぎぎるるるるーーー!(まど・みちおの言葉遊びをうろおぼえで盗用)
今この文章を目にして「わが星」に興味を覚えた者は、悔やむべきだ。もうチケットが完売して、当日券も必ず手に入る状況ではないらしいから。でも公転して、いつの日かこの舞台は再び姿を見せるのだろう。
感慨に浸りながら帰りの総武線に揺られていると、両国で力士が乗り込んできた。わが星。八角親方もわが保志。