ダイナマイト関西GW(品川ステラボール)

komecheese2011-05-05

勝戦スリムクラブ・真栄田vs博多大吉の回答ラリーは同じ重さのシーソー、もしくはバランスボールを見てるような、永遠に「打てば響く」が続くのでは、と錯覚してしまう心地よさ。
というハイライトはある程度予想できたことであって、私にとってこの興行最高の見所は、トーナメント第一回戦のサバンナ・高橋vsキャプテン渡辺戦のアオリVTRで訪れた。
キャプテン渡辺を紹介する流れの中、いきなりスクリーンが白くくすんだ稲荷寿司で占領されたので一体何が起きたのかと思いきや、カメラが引いていくとそこにはソファに白ブリーフ一枚で鎮座する事務所の先輩・ハリウッドザコシショウが。
「キャプテン渡辺・・・・・・ワタナベ! ワタナベ! Oh Yeah!」
と開始3秒で出口が見えないことがじんじん伝わってくるラップを始め、さらには
ジョン・シナ! オー、ジョン・シナ!」
と何の脈絡もなくアメリカン・プロレスラーの名前を連呼して映像はフェイドアウト
そこに映っていたのは魔の世界から現世に転がり込んできたスーパー異常者に他ならず、バッファロー吾郎の薫陶を受けどんなお笑いでも迎え撃つ姿勢の観客すら身の危険と戦慄を感じて、客席は略奪に遭った村みたいな空気になっていた。
しかもこの後、サバンナ・高橋だったか、ザコシショウについて「最近入籍した」との情報が開陳されるにおよび、「こんな不法者を受け入れる豪傑がいるとは・・・!」「ザコシショウって籍あったの?」と客席は再び慄然とするのだった。

ちなみに私はアメリカン・プロレスには精通しておらず、ジョン・シナについてはイベント終了後、品川のうらぶれた居酒屋で東スポ・M本さんから教えてもらった。
「でもジョン・シナ本人が「ジョン・シナ!」って言うことはないから、ザコシショウのあれはジョンシナを挑発する別のレスラーってことになりますよね・・・。あれ、誰かなあ!?」
腕を組んで熟考する39歳に私は「誰でもいいです」と答えた。