千鳥単独ライブ「東京でおもれぇ漫才するんじゃけぇ」(よしもとプリンスシアター)

今後段階的に東京へ侵食していく意志が見え隠れする千鳥の単独は、蒸しアナゴネタ、「癖がすごい」ネタなどの名作を大放出で、「なんでこんなに面白い漫才がM-1決勝に残らなかったんだろう?」という不満と、「でも出たら出たで絶対スベっていたんだろうな」という納得が胸中を交錯する。
それにしても野性で駆け抜ける無骨なスタイルは全然変わらないなーと思っていたら、ゲストのバッファロー吾郎いわく、デビュー当時は「戦争体験を語るジイさんをヤンキーがおちょくる」というパンク極まりない漫才をやっていたらしい。そのネタがリットン調査団と頭のおかしいディレクターに気に入られて、まさかの地上波放送へ。結果、吉本本社にはたらくくるまfor皇国が街(ガイ)を宣しにやってきたとか。なんて素敵なエピソードなんだろう。俺千鳥って昔から知ってるけど、丸くなったよなあいつら!