ITIライブ(よしもとプリンスシアター)

ITIとは、延々と面白い漫才を作り続けている囲碁将棋が、後輩のタモンズ、井下好井を従えて結成したファミリー(核家族レベル)のこと。3組のネタでは、平場だとボケる気ムンムンのタモンズ・大波のツッコミフレーズが異様に研ぎ澄まされていた。あと半年もしたら先物買いが食いつくことだろう。
そして私が惹かれたのはコーナーライブの大喜利で、若手が粋のいい回答で発想力を競うこともなく、綿密な打ち合わせに基づいて回答者が内輪揉めを始めたり、いじられた座布団運びが怒って座布団を全部回収するなど、『笑点』のイルな応酬を完全再現。打ち合わせは相当盛り上がった気配のわりに、若い女性客が驚くほどついていかず、演者全員が扇子をファンのように稼動させて吹き出る汗を乾かしていた。
くわえて気になったのは、エンディングで井下好井・好井が話題にしていたマランソンマンというピン芸人である。芸歴3年目。38歳。身長144センチながら、家族の中では一番大きいらしい。これはそそる。早速ブログを探したら、どうやらマラソンを始めたのは去年で、4分47分という結構普通の記録でゴールした模様だ。5月は8回ブログを更新してコメントが0。そそるー!!