五反田猥談(ガリレアホール)

お笑いライブの詳細をネットにあげることがお節介な常識と化した昨今、出演した芸人はおろか、観客までが「そんなことしても何の得にもならない、というか綴った自分の良識を疑われる」という正常な認識を持ち、内容がほとんど漏れない守秘義務貫徹&横漏れギャザー完備イベントへ。
土曜の白昼、五反田の地下に腕利きの(手マンが得意と同意)芸人が結集する中、リットン調査団・藤原だけは登場時から「エロ」というより「性倒錯者」の風格をキンキンに発散させていて、話の奥行きが一人だけ曼荼羅レベルに達していた。いわく「(バイブレーターを使わないと主張するアシスタントの高木梓に)道具を使わない? それでも人間か!」「熟女はええね。冷たい体を抱くと節電にもなるし、中出しできるから」「いや、本当に自分でもびっくりするぐらい躊躇せずに、その××を舐めていたんですよ」。その理解できない世界観において肉薄していたのは、「代々木上原で××××××××××××を見て、思わず××××××」と語る平成ノブシコブシ・徳井ぐらいだった。何ひとつ共感できねえ。
そしてなぜかトリを飾ったRGが、猥談の最後に『君は1000%』にのせた「小六の女子のあそこあるある」を熱唱し、お盆の性典は終了。玄関に並ぶキュウリの馬とナスの牛も、もうそういう道具にしか見えない。