ダイノジ単独ライブ2011エンターテイメントトークショー「ネバーギブアッブ君とネバーサレンダー君」(よしもとプリンスシアター)

漫才ありコントありトークあり「キングオブコント」決勝に自分たちを残さなかったTBSへの恨み辛みありというとりとめない具材を、ベテランという化学調味料力で強引に統一感を持たせたダイノジの単独。長年ダイノジを見ている自分としては、『オモバカ』のオーディションで、フジテレビバラエティ界の鵺・片岡飛鳥プロデューサーにドハマリした話が心に染みる。
公演の終盤には、このライブでももっともやりたかったと思われる、ピンスポットに包まれた大谷によるロックンロールに寄せる思い語り(なぜか詳しくないはずのプロレス業界イイ話をふんだんにトッピング)が始まり、それが群青のように青臭くて、十年前に尖がった単独をやっていた頃と何も変わってなくて、ちょっと嬉しくなった。若干のトリップ感を味わった私は、ライブ後の品川駅で、「あれ? 俺どこ帰るんだっけ?」と帰る路線を一瞬忘れてしまったほどである。これは本当に。相変わらず大谷さんはイタくて面白い人、大地さんは面白いデブだ。
ところでこの日見逃していけないのは、前説に登場したげんき〜ず。宇野けんたろうが「ホノルルマラソン6位」「体脂肪3%」と健脚キャラをアピールする最中、相方のげんき☆たつやが「今や宮川けんたろうですから」と宮川大助花子ファミリーへの食い込みが親族レベルに達している噂の真相一行情報を軽く散らばせていた。宮川一族と宇野の親密プリクラ写真とプロフ情報が流出して、宇野のげんき〜ず卒業が発表されないか心配になる。