みちのくボンガーズ×ティーライズお笑いライブ「DEKASEGI vol.2」

福島芸人と仙台芸人による出稼ぎライブへ。トークコーナーでは「義援金で潤った話」「津波で襲われイカダを作った話」など、両陣営譲らない内容に。ネタでは福島のリーダー格・母心は前回ライブ同様、唯一、放射能ネタをかけているのが男前だった。
しかしこの日会場をもっともどよめかせたのは、仙台のピン芸人・チョム加藤である。アンドレジャイアントと一番肥えてる時の岡村靖幸を足して2かけた緩慢な風貌から、時折何かが乗り移って奇声を発するひとりコントは、お笑いではなくホラー、エンターテイメントではなく犯罪にしか見えなかった。その後に登場した同事務所のコンビ・エースが「不適切な人物を舞台にあげたたことをお詫びします」と頭を下げ、「37歳で芸歴は10年以上」「普段は介護の仕事をしている」「一体どういうつもりか東京まで来て新ネタをおろした」と情報解禁するたび、おーだのうーだの声が会場中から漏れた。東北にはまだまだいろいろなものがただよっている。