GO!ヒロミ44’の帰ってきた漫談日本一決定戦2011 秋の陣(池袋手刀)

やんごとなきお方に酷似した人物に扮したたおネタが、お動画サイトに流れたため、全国の右関係者(東日本という意味ではない)からただらないバッシングを絶賛受信中の殿方充。ホームグラウンド的なライブ「苦肉祭」を充電でしばらく休むと聞き、しばらくその姿を見られなくなるのではないか? と気がかりになり、カルト芸人酉の市へ向かう。
「右翼が襲撃するんじゃないの?」という疑心暗鬼が会場に流れる中でライブが始まると、登場した主宰のGO!ヒロミ`44がネタでもなんでもない冒頭の口上にもかかわらず、得意のハードコア下ネタ、民族差別、学会批判のカルト3分野をわずか1分で完全制覇。それに周囲が笑っているのを確認して、「とりあえず隣のヤツに刺されることはなさそうだ」と全観客の胸の内に安堵が訪れる。
さてトリに現れた殿方充はババアが新型iPhoneを批判するネタ。なぜか妙に早口で、重爆級なウケ方をしない殿方を初めて見た。GO!とのトークはいつもと変わらない泰然とした態度だったが、何か思うことがあったのだろうか。その他には、オール下ネタの横須賀歌麻呂が「ここの客はハードルが高い。僕なんて結局、草食系下ネタ芸人ですから」と卑下していたこと、股間をフィーチャーする女性芸人・うちだけいこによる「私、テレビ出たくて大手芸能事務所に入ったのに、そこも辞めて、なんで今こんなことになったんでしょうね?」という嘆息が心に残る。
しかしこの日の主役は、ネタは披露しないのに漫談日本一に輝いたゲストのプロレスラー・ジョージ高野である。特別審査員として招かれたジョージは、GO!ヒロミとの数分間の絡みの中で、ギャグを500発ぐらい繰り出し500回スベる、すこぶるつきの激ハードなバンプを解禁。エンディングではみつまJAPANと数Ⅲの応用問題ぐらいに解答が見えない絶品のからみまで見せてくれた。
それはさておき思い出した。半年ぐらい前、鳥居みゆき嬢を取材した際、「鳥居さん、昔、GO!さんの『漫談日本一』に出てるの見てましたよ」と水を向けたら、「ワタシねー。今度、『笑神降臨』出るのー!」と間髪入れず話題を変えられたことを。漫談日本一決定戦はそういうイベントです。