Live ”back for more”〜小籔千豊氏立会いの元、歌ネタを検証・解説・反省そして発展させる夜〜(よしもとプリンスシアター)

タイトルに惹かれて行くと、ホテル利用客をも満足させるエンターテイメントを目指して行われていた興行「ステージマンショー」の歌ネタを集め、小籔千豊麒麟・川島、バッファロー吾郎Aに一声もらうというライブ。
各自がやりたい放題の中で、目に余る狂気を発散させていたのが、藤井隆椿鬼奴のコンビ。持ち時間5分のはずなのに、まず映画「潮騒」のダイジェスト映像を7分流した後、藤井が三浦友和、鬼奴が山口百恵役で芝居を再現し、そして二人が手を取り合って、hitomiの「CANDY GIRL」を熱唱した後、さらに「もっと楽に生きていきたい」のパートをR&B風にかけあう時点でこれはえらいことをやってるぞと手に汗握ったが、もうひとつのネタでは歌謡ショーで歌う今井美樹椿鬼奴)のマイクを司会の藤井が奪おうとして諍いを始め、小籔いわく「この時代に「俺が歌うから、いや私が歌うから、マイクよこせコント」を見るとは思わんかったわ」という展開になり、実は本当の今井美樹は藤井で、鬼奴は今井美樹のクローンという裏設定が明かされた時には、もう全てを飲みこめる客がほとんど存在しておらず、ただ私の胸には「こうやって芸人が好き勝手やった結果、劇場が閉館するんだな」という合点が波紋のように広がるのだった。
その他には、みなさんもご存知の「暗黒天使がスパイスガールズのカバーを歌うアイドルとしてデビューした」事実の補強として、そのグループ名がザ・ビビアン、レコードレーベルがメルダック、所属事務所がハコプロモーションという有意義な情報を得た。「暗黒天使 デビュー レーベル」の検索でここにたどりついた方おめでとうございます。