ジャルジャル10年目突入 Special Live「ジャルりまくってんじゃねぇよ!!!」(東京国際フォーラムCホール)

1500人収容する大会場でのジャルジャルライブ。当日券目当てで開演1時間前に会場へ到着するとはたして長蛇の列が。「さすがジャルジャル・・・・・・。入れなかったらどうしよう?」と並ぼうとすると、列と接続してない地点の関係者から「当日券はこちらです」の声がする。会場前に伊勢参りのように続く老若男女の連なりは、どこからどう湧いたのか、関係者の列だったのだ。結局、当日券発売した瞬間に並んでいたのは私を含めてたった3人。私の後ろの女子がいろいろ堪えられなくなったらしく、「ウソでしょーッ!?」と販売係の首を絞めていた。
さてライブは、世界進出を本気で目指すのか、津田大介ドリアン助川に影響を受けたのか、いきなり二人が金髪に染める映像からスタートする。そのまま金髪で始めたコントは大会場にも関わらず派手な演出も少なく、「僕ら金髪でプレミア感出したから、あとはいつも通りでいいでしょ?」と言わんばかりの気負いのなさ。ちょくちょく出てくる福徳演じる演歌歌手が「歌唱力が微妙すぎて演歌に聞こえない」という綻びと休憩時間を除いては、3時間半、相変わらず高品質なコント乱れ打ちの至福のライブだった。
ところで終演後、退場する客にパティスリーブラザーズというメーカーのベジフルチョコレートが配られて、これがびっくりするぐらいうまい(ライターを10年やってるだけあって語彙が豊富だ)。なぜ提供されていたのか不思議で、サイトを見てみると「二人が作りだす今までにない新しいお笑いのスタイルが当社のコンセプト・世にないスイーツ菓子とマッチ」して、イメージキャラクターになってるらしい。確かにこんなにも気負いがなくて、やる気があるのか分からない、金が発生しているのか探りたくなる、プレーンと言えば聞こえがいい、地方巡業のスナックに張られるチラシは新しいスタイルだと思った。