桂三度の落語の会(シアターD)

ダイナマイト関西vsギャグ漫画家大喜利バトル」を途中で抜け出して、桂三度の落語会へ。今さら説明するまでもないが、渡辺鐘改め、世界のナベアツ改め、桂文枝に弟子入りした桂三度である。会では師匠の落語1席と自作の落語5席を。こんな鬼才が新作落語を創り始めたら一体どうなるんだと思っていたら、物語の線で笑わせるような落語的落語ではなく、大喜利的発想のギャグで染め上げていく「ジャリズムのコントじゃねーか」と言いたくなる不動のナベアツ節だった。40歳を超えて、外車に乗って、文枝に入門してもなお、なんであんなくだらないことを考え続けられるのだろう?
特にギンギンに冴えていたのは、タイトルに「の」が入ったジブリ作品はヒットするジンクスを日本の昔話に応用させていく「桃の中の太郎」(勝手に命名)で、「作・バカリズム」と言われても驚かない未踏の発想。「座布団の上の行いの全ての行為の行く先としての落語」という可能性の一端の中の兆しの中の始まりの中の萌芽を、私は感じのずのにはいられないの。