とにかく醜い争い! 第1回松竹芸能杯心 のブスNO.1決定戦(新宿角座)

「心のブスNo1決定戦」・・・。響きからに黒くてゲスいゴシップが渦巻いてそうで、新宿ピカデリーで映画を観たついでに覗いてみる。そしてこのライブは私にとって生涯忘れられないライブになった。
なぜか。それは衣装から態度、セコンドのチョイスまで、ありとあらゆる全てふざけ尽くしている永野が酒を注入してライブに挑んだからでも、THE GEESE・尾関が「ロード・ウォリアーズはスラム街出身でネズミを食べていた」のような荒唐無稽のギミックではなく、「安田忠夫は借金まみれ」に近いファンタジー皆無の楽屋泥棒キャラを確立していたからでもない。私はこのライブの後、ふらりと飲みに行き、藤子不二雄先生のマンガに出てくる「仕事から脱走して空き地で休憩中のアイドルとばったり出くわす」ような体験をしたからだ。私は運を使い果たした。これから一生、年賀ハガキで切手シートを当てることもなければ、麻雀で満貫すらおぼつかないだろう。でも新宿角座に行かなければあんなことは起きなかったわけで、ありがとう「心のブスNo1決定戦」。ありがとう松竹芸能。優勝おめでとう彼女の近くに住んでる女を口説くピーマンズスタンダード吉田。これだけ煽っておいて、どんな体験をしたのか一切書きません。心のブスだから。