激情プロレスリング(ルミネtheよしもと)

新日本プロレス道場にロケで出向いた野性爆弾・川島が「臭い」と発した一言により起こった、新日本プロレスと吉本芸人による全面戦争。各試合の展開、勝敗、乱入が大変スムーズに進行し、週刊ファイト・井上編集長の箴言「プロレスは底が丸見えの底なし沼」の焼き直し名言「底が丸見えの沼」が脳裏に浮かんだ。
この日の見所は、RGの大学プロレス同好会後輩・棚橋弘至による「ZIGGYの「グロリア」にのせたカレーライスあるある」の完成度の高さ、というのが一般的な見解かもしれない。しかし何より素晴らしかったのはロバート秋山である。得意の体モノマネをひっさげ、力道山先生として堂々の登場を果たすも、プロレス知識はいっさいなし。他の出演者が脳内に辞書一冊分のプロレス情報を備えているとするならば、せいぜい小学生書道の漢字一文字「光」ぐらいしかインプットがないのである。その後、新日本プロレスラーに向かって「この子たちはね・・・よくやってる!」と己の力道山イメージを「この子」の一言に凝縮させると、別の仕事に向かうため、気がつくと舞台からひっそり失踪していた。あの後、赤坂の「ニュー・ラテン・クォーター」の営業でなければいいのだが。
ところで気になったのは、ライブ中、ユウキロックが突き出た腹をさらしていたこと。私の中でユウキロックは腹の出ない芸人、もしくは腹が出ても人に見せない芸人、という定義なので、何かいろいろあるのだろう、と想像を広げずにはいられない。今後もハリガネロックとルート33の動向は注視していく所存である。