池ガナイトコロデ櫂

zepp tokyo岡村靖幸のライブを見る。
近年復活してからの岡村は、過去に好きだった頃の貯金を運用しては評価額の帳尻を合わせて、自分の中で正当化している感じだった。
でも今日のステージはそんなやりくりを必要としなかったのである。『ライオンハート→愛してくれない→イケナイコトカイ』の弾き語りも、『カルアミルク』も。13年前の秋、NHKホール3階席の最後列で同曲を聴いて、小さく体を震わせた17歳の自分をはっきりと思い出した。
岡村はあの頃と何も変わっていない。体重が3倍になって、ダンスの8割が手をバタつかせる動作に落ち着き、足を上げるムーブが「今のって脚気の検査?」と思わせること以外は。
私は決めた。今日から肥えた岡村がスタンダードの姿ということに。昔の岡村はちょっと栄養が足りていなかっただけ。骨の発育が人より遅れていただけ。第三次性徴と第五十三次思春期がやって来るのはこれからだ。