杉作Justice太郎

低所得者層の国民的人気番組『やりにげコージー』を見ていたところ、我らが杉作J太郎(以下・J)が通算3度目の登場を果たした。メインゲストの及川奈央に紳士的な対応をしただけで、東野から「J!優しくしてHできれば、とか考えてないやろな?」とツッコまれて動揺を隠せないJ。あんた最高だよ、J!
そのJが「ちょっと奥の方で……」と出番前の状態を説明する一幕があったのだが、一瞬、トーン・喋り方を含めて声がバッファロー吾郎・木村にそっくりだった。よく見ればメガネ、汚いヒゲ、無造作な髪型、Tシャツありきのファッションセンスと、二人の共通点は多い。

ゆらゆら帝国のボーカル・坂本とカリカ家城の顔もよく似ていて、骨格が近いせいか両者とも同じような声をしている。曲とコントは全く別物とはいえ、その独特な言語感覚や世界観は、共通した冷たい地下水脈の流れを感じるのだ。
これは平均的でない容貌を持った二人が、世間から似た扱いを受けることにより、隣あった地平に着陸した結果なのだと思う。

それに対してJと木村は、スタートが全く異なるものの、アングラ街道を驀進し、モテない宿場に身を投じる人生の旅を通過して、同じ動物に進化を果たした感じだ。

私が何を言いたいかというと、「フォルムの均質性には先天的と後天的の二種類がある」と主張したいわけではない。
Jと木村、世間がどんな評価をくだそうとあんたらはカッコいいよ! ぬかるみビューティー&がらくたハンサムだよ! でも俺が女に生まれたときは絶対に抱かないでくれ! J!