新・100円CD批評(1)

レッド・ウォーリアーズのセルフカバーアルバム『RE:WORKS』を聴く。
ライナーノーツでメンバー自身が曲解説をしていて、『Mr.Woman』という曲では「セルフカバーの中ではもっとも好きな曲かな。なぜかって? それは最高に自由だからだよ」と相変わらずなダイヤモンド@ユカイ。
しかしダイヤモンド〒ユカイよりも見逃せないのは、10年ぶりに保存庫から姿を現した小暮”塩ジャケ”武彦の発言なのだった。
(Wild Cherry)「サビの歌詞はスタッフに反対されたけど、”fucker”にした。これもカウンターパンチの感じ」
(Jajauma-Narashi)「ツアーで毎晩演奏するのが楽しかった。歌詞は相変わらずふざけた反抗をしている」
(Wine&Roses)「自然にメロディがつき、それがこの曲のサビになり、作りかけていたブギーの曲とくっつけてバラとワインの誕生。ハッピーな夜だった。サッチモ万歳!」
とはいえウォーリアーズの一連の曲名(『アウトロー・ブルース』『バッド・ラック・ブギ』『キングス・ロックン・ロール』『ロイヤル・ストレート・フラッシュ・ロックンロール』などなど)に比べたら大して目くじらを立てるほどのことではないかもしれない。どう見てもカタカナで書くと軽音楽部の新入部員が入部3日目に即興で作った詩だ。
そして当時、地方の高校生だった私が胸に刻んだ「いくらなんでも『ABAZURE』って曲名はないだろ。『ABAZURE』って!」という気持ちは今も何一つ変わらない。