センターマイクがない時は卒塔婆をはさんで漫才

予選も見ていないし不毛な行為と知りつつ、今年もまたM-1グランプリ予想を。昨年は決勝進出8組を完璧に――大穴枠が千鳥、ものまね枠がショウショウ、ピン芸人枠がエディ・マーフィーであることまで当てた私だ。業界の注目を無視するわけにはいくまい。
予想としては、
POISON GIRL BAND、千鳥、チュートリアルタカアンドトシ南海キャンディーズ品川庄司シャンプーハットスピードワゴン(いろは順)
さすがネタをやると聞けば『シブスタ』までチェックする男は言うことが違う。この1ヶ月間考え抜いた布陣を眺めて改めて思うのは、絶対当たらねえよ、これ。
関東−関西、吉本−非・吉本のバランス、さらに実績を考えたら、アンタッチャブル笑い飯が登場するという考えが妥当なのだろう。しかし少なくとも今年のM-1は過去になく荒れるのではないか。今村荘三氏が秀作『漫才通』で指摘した通り、「よくできたネタ」「面白いネタ」より「勇気あるネタ」に対する評価の比重が高まり、それがもっとも顕著な大会になるような気がする。私もM-1の舞台で正しい漫才の枠組みを無視したスピードワゴンの交通試験ネタ、千鳥の千円札の肖像ネタ、品川庄司オンエアバトルのチャンピオン大会でかけたコンビ解散ネタを見たいのだ。
唯一自信のある予想は、ワイルドカードタイムマシーン3号が出てくること、レコード大賞新人賞が大塚愛ということぐらいである。