曙のK-1初勝利になぜか「感動した!」と涙ぐむ反・小泉派

魚住昭の労作『野中広務 差別と権力』を読む。
本文では野中が世話になった田中角栄の生い立ちも振り返っていて、それによれば戦時中に角栄は土建会社を設立。巨額の金を手に入れた。そして、
『田中の政界入りのきっかけをつくったのは田中土建の顧問をしていた政界の大物・大麻唯男である』
いいのか大物にしてこの安い名前は。きっと当時の検察はこんな会話を交わしていたに違いない。「おい。ヤツの資金の出所は分かったか?」「それがどうにも分からんのですよ」「全くあれだけ選挙で金をばらまいて尻尾をつかませないとは……ふてえ野郎だ」「ただ一つ気になることがありましてね。豪邸の裏山。あそこが身内も立ち入り禁止になってるんです」「臭うな」「臭いますでしょ」「あれじゃないか?無断で椎茸を栽培してるとか」「椎茸じゃそんなに金になりませんよ」「ということはもっと違法性の高い……どぶろく用の米か?」「いや、あそこの土壌で稲は育ちませんね」「うーん。ということは……あッ!!」(二人顔を合わせて同時に)「カブト虫採集!」
いやいやいやいや名前見て名前を! 大麻唯男・売彦(うるひこ)兄弟の食い扶持は、千鳥の漫才に出てくる”松引き抜く男・抜かれ男兄弟”と同じくらいに歴然。
また野中は京都の町議時代に交通会社の営業所長に赴任していて、そこの経営者の名前が偶然にも魚住明なのである。天上天下チープ独尊な名前の後に、作者と一文字違いで同姓同名の人物が出現。この本はライトノベルか。