HEROになる時それは今(先代のHERO名跡を入手したので)

知人いわく、「こないだテレビをつけたら何かのライブ中継が放送されててさー、甲斐よしひろ大友康平と誰かがスタンドマイクを奪い合って熱唱していたんだよね」。
生まれたばかりの赤子が目撃したら間違いなく人間不信に陥るであろうハードな光景! しかしこれだけの地獄絵図にかかわらず、知人はもう一人が誰だったかをどうしても思い出せないという。一体誰なんだそれは。本命は世良正則、対抗が押尾学。大穴でフレディ・マーキュリー、希望的観測として藤井フミアートといったところか。そこで「甲斐よしひろ大友康平/いい年齢(とし)した男が本気でマイク奪い合い」で検索をかけたところ、どうも該当するのはこれらしい。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/oct/o20041011_20.htm
つまりマイクを奪い合ったのは、山口智充か、m・c・A・T(富樫明夫)、DA PUMPのKENということになる。しかし誰が誰でも何かに合致して何かが足りないような感じ。結局、最後の一人が誰かは特定できないまま、時は流れた。
さて昨日、私はNHK音楽・夢くらぶ』を見ていた。目的は忌野清志郎ハナレグミのセッッションだが、先週はエレキをかき鳴らす世良正則工藤静香の黒く屹立した2ショットにくわえてリードギター野村義男という布陣で「嵐の素顔」を熱唱するなど、完全に国が管理しきれていない番組だ。この日も30分が過ぎると来週の予告編に。そこに忽然と現れたのは「フォルティッシモ」をデュエットする二人組だった。
一人は当然、大友康平。しかしその横の女が驚くことに大友と五分で張り合って、いや六分で押して前に出ているのである。「フォルティッシモ」を歌ってる時だけは狙撃されても死なないと言われる、あの大友にだ。その”仔牛を頭から喰らうバーバリアン”としか例えようがない形相でマイクを握る女は、大黒摩季だった。
振り返ってみよう。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/oct/o20041011_20.htm
「これからも男Rock甲斐サウンドでカッチョイイ兄貴でいてください。甲斐さんが切り開いた道を元気よくついて行きます」とコメントを寄せた大黒。これでスタンドマイク奪い合いに参加したのは誰だったか自ずと想像はつく。たぶん今春デビューしたISSAの親父「PAPA・辺土名」だろう。