マキタスポーツ見学(NAKED LOFT)

ささやかに始まっていたマキタスポーツの定例ネタおろし会へ。芸はもとより、トークや文章でいちいち鋭い指摘をするマキタは、「片岡鶴太郎はモノマネ芸人の出でしょ。ボクシングにはまるとか、書にハマるとか、あれ、そういう体(てい)のモノマネじゃないかと思うんだよね」と皮肉って言及。私は会場の片隅で小刻み(鶴太郎が持ちギャグ「あ、あ〜い、う〜い、あ、こ〜りゃえー!」時に発する震え程度)に頷いた。
さてその後に披露したネタ「ライブハウスで見かけた不思議ちゃんシンガー」は、世界観から歌詞、表情や目に宿る狂気までをコピーしてマキタの真骨頂ともいえる出来だったが、最後のオリジナルソング「金儲け」になるとギターをかきならし完全に本気モード。「熱唱するミュージシャン」の体を作って歌っているのでないことは、瞳からこぼれんばかりの恍惚が物語っていた。案外、マキタにとっての歌は鶴太郎にとっての書とそんなに変わらない関係にあるのかもしれない。