風俗嬢にも「ゴリゴリのロックで」と要求するマーティ・フリードマン

ひたすら原稿を書く春だった。『ぴあ』やら『SPA!』やら『CIRCUS』やら『SPORTIVA』やら書いて、今出てる『ザ・ベスト』で小林よしのりインタビューして、なぜか女性用風俗求人誌の海外旅行特集まで書いて、気がついたら引っ越しまでしていた。毎朝通ってるパン屋に顔を出して「今日、引っ越しするんです」と報告したら「結局、何してる人なんですか?」と聞かれた。私は今、下町と分譲の間をたゆたっている。結局。
昨晩、虎の門ロックジャンボリーこと『ROCK FUJIYAMA』を見ていたら、ゲストは野村義男。香りたつ人選に胸を躍らせていると、マーティ・フリードマンとROLLYがゲストの鼻唄をギターで回答するコーナー「ハナウタ湯」で、案の定、野村も2人のギターバトルに参加していた。まずコーナーが早押しの対戦形式なのにかかわらず、答えた方も答えられなかった方も肩を並べてギターを弾いてる時点で百十二分におかしいのだが、そこに出題者がくわわるとはクイズ業界における未曾有の方向転換である。『ウルトラクイズ』決勝でトメが回答を連発し、自らに”排水”とあだ名をつけ、優勝するやエンパイアステートビルの屋上で歓喜の雄たけびをあげるようなものだ。「司会に専念してください」のカンペを持って近づいたスタッフは、ブロードキャスターキックで地上へと迎撃。しまいに3人はコーナーも何も無視して『ホテル・カリフォルニア』を奏でていた。ロックだ。フジヤマだ。ファンク・フジヤマだ。
なお公安筋によると、昨晩の放送直後、テレビ東京を目指して爆走するCHAR運転の車が確認されている。SAMURAIというより年貢を取り立てる悪代官の形相で。