トペ・スイシーダして満員電車にはじき返されるルチャドール

NOAHの武道館大会を見に行く。セミの力皇猛・森嶋猛vs丸藤正道・KENTA戦は、四天王プロレスを完コピしたような試合で、総合格闘技には出せないグルーヴを叩き出していた。ざまあみろだ。
そしてなぜか人気を集めていたのは無名のルチャドールであるエル・アンヘル。全身白タイツ+ノースリーブというザ・マミーがクールビズを独自解釈したようなコスチュームからして秀逸なのだが、動きが「コンタクト落としたの?」と声をかけたくなるほどナチュラルに挙動不審。サンバカーニバルにプログレおたくが迷いこんだ変拍子感で、目の肥えたプロレスファンを見事に当惑させていた。早速、プロレス掲示板には「クリオネ」「無重力」「猫足ムーブ」などの書き込みが。私は「勃起しそこねた海綿体」「最初から倒れているボウリングのピン」「ごつい冷蔵庫のエクトプラズム」「野菜室に放置したフニャフニャパピコ」「下町の駄菓子屋が勝手に開発したグミキャンディ」「白夜」と呼びたい。