青空寄席(赤旗まつり)

日本で最大規模を誇るロックの祭典「キバ・レッド・フェス」へ。新木場・夢の島公園にひしめく幾多の売店をくぐりぬけ、中央ステージでソウル・フラワー・ユニオンを見る。共産党のロックフェスなのにレッド・ホット・チリ・ペッパーズやシンプリー・レッドが参戦しなかったのはなんとも残念。あと「紅(アカ)だー!」と叫ぶX日本支部も見たかった。
この日もうひとつのお目当てはブルー・スカイ・ステージ(青空寄席)に登場する柳家小三治だ。ソウル・フラワーと時間がダダかぶりだったが、どうせ枕が長いはずと移動してみたらやっぱり噺に間に合った。演目は「道具屋」。
約2000人いる観衆のほとんどが共産党員であろうという、アウェイとかそんなことを考えるのがどうでもよくなるほど浮世離れした空間で、小三治師匠はウケていた。空中をヘリコプターが旋回してセリフが聞き取りずらくなると、「うるさくて何言ってるか分からないよー」「あれ北朝鮮のスパイじゃないの? 撃ち落しちゃえば?」と役を崩さないままギャグを挿入して客席は大爆笑。あいつスゲエ腕あるよ! 噺が終わるとカメラを取り出し、舞台から客席を撮影する余裕まで見せていた。あれで正体が公安筋だったらさらにすごい。ちなみに来年はロシア人の血が流れている春風亭昇太が「半分アカ」をやるそうです(高田文夫のギャグをまんま盗用)。