世界キワモノ演芸2007!春場所(ロフトプラスワン)

季節の変わり目、感冒の流行と同時期に新宿を襲うイベント。今回『週刊現代』の告発により世間から注射疑惑の目を向けられたまま開幕した春場所だったが、始まってみれば座布団と怒号が飛び交う好勝負が連発した。特に1回戦で実現した鈴木Q太郎vs増谷キートンは新進気鋭と大横綱がぶつかう趣きに。結果としては、金八姿でバイブ片手に生徒に説教をカチ食らわすQ太郎のシャープな芸を、キートンはバドガールのコスチュームからの「千の風になって」熱唱で完全撃破。もうキワモノ界で敵なしのステージに突入したキートンは、そろそろ永世名人の称号を獲得して殿堂かお蔵に入った方がいいかもしれない。個人的には2回戦で敗退する間にCOCCOと伊藤政則と井上晴美とブリトニー・スピアーズの形態模写を繰り出す中、西田ひかるとエルアールとリック・アストリーの歌を詰め込んだRGの姿勢に敢闘賞と殊勲賞と技能賞を与え、その代わりとして角界からの追放を要求したい。
それにしても今まではスレスレの局部露出がキモだったこの興行、今回はバイブの使用が目立った。裸の人類が道具を使い始めたということは、次回いよいよ舞台に火が誕生するのだろうか。進化して漫才を始めるまでにあと5000億年はかかりそうだ。