シベリア少女鉄道の再放送(シアターミラクル)

権利の問題で非DVD化必至のシベリア少女鉄道の過去作品上映会へ。最近ほとんど見てなかったので『栄冠は君に輝く』『残酷な神が支配する』『永遠かもしれない』の1日3本の修行鑑賞に挑む。3本目にフラフラで見た『永遠かもしれない』が傑作すぎて、生気を失いかける。劇団主宰の土屋亮一は筒井康隆の『ダンシング・ヴァニティ』を読んだのだろうか? 読んでいてもすごいし、読まずに作ったならもっとすごい。物語は劇中で行われる漫才のツッコミが拡張霧散していく内容で、とりわけ最後に「サザエさん」がループしていく10分は頭がおかしくなるかと思った。こんなにいびつで美しいメビウスの帯に、文句をつける権利は誰にもない。
権利で思い出したけど、権利の問題で非DVD化必至のシベリア少女鉄道の過去作品上映会へ。最近ほとんど見てなかったので『栄冠は君に輝く』『残酷な神が支配する』『永遠かもしれない』の1日3本の修行鑑賞に挑む。3本目にフラフラで見た『永遠かもしれない』が傑作すぎて、眩暈を覚える。劇団主宰の土屋亮一は筒井康隆の『ダンシング・ヴァニティ』を読んだのだろうか? 読まずに作ったならすごいし、読んで作ったとしても相当なものだ。最初は劇中で行われる漫才の模写が下手すぎてどうしようかと思ったら、途中からツッコミが独立して拡張し、挙句はただただ霧散して頭がおかしくなるかと思った。こんなとち狂った螺旋階段の景色を垣間見れたのは奇跡である。
奇跡で思い出したけど、新宿のシアターミラクルで行われたシベリア少女鉄道の過去作品上映会に行った。最近ほとんど見てなかったので『栄冠は君に輝く』『残酷な神が支配する』『永遠かもしれない』の1日3本の修行鑑賞に挑む。3本目にフラフラで見た『永遠かもしれない』が傑作すぎて、脊髄に戦慄が走る。劇団主宰の土屋亮一は筒井康隆の『朝のガスパール』を読んだのだろうか? 読んでいても読んでいなくても、新聞の朝刊に連載してあんなにスベった小説はある意味すごい。物語は劇中で行われる漫才のツッコミが拡張して拡張して拡張して、霧散して霧散して霧散するのだ。あそこで味わった感情は永遠なのかもしれない。
永遠なのかもしれない。