自分のバットに酒しぶきでローションを噴きつけるAV(あぶ)さん

昨日のNHK『クローズアップ現代』は、王監督の魅力に迫る特集だった。鹿取、工藤、城島などの門下生が思い出を語る中、元野球選手より血色いい肌艶で現れたのが、現役メジャー漫画リーガーの水島新司先生! しかし王監督辞任のダメージが大きいのか、いつもより顔色が冴えない。
それでもカメラを向けられた先生は、「一緒にラーメンを食べていると、王さんは三口半でたいらげてしまった。驚いていたら、さりげなく「先生、僕はラーメン屋の息子ですよ」なんて言うんだ」など、本当にいいエピソードを放出。しかしその後、先生の口から漏れたのは、「王さんが辞める時、『あぶさん』も辞めようと思っていた」という衝撃告白だった。ガガーン(驚愕の最先端表現)。あのアンチエイジング界のカリスマに、いよいよ終焉が訪れるのか!?
すると画面は執筆に励む先生を映し出し、「今、水島さんは王監督から励まされているような気がしています」のナレーションがかぶる。そして再び先生のコメント。
「おそらく監督に相談したら「続けなきゃダメよ。漫画と現実を一緒にしちゃダメよ」と言うでしょうね。王さんは絶対そう言います」
と『あぶさん』の断筆を緊急撤回。ホッ(安堵の近未来型表現)。相談も妄想で処理するのがまた先生らしいじゃないか。ただし「漫画と現実を一緒にしちゃダメ」という、まるで先生の存在を全否定するかのような想像王監督の幻影アドバイスについては、無視を決め込んでいる様子である。だって『ビッグコミックオリジナル』最新号の『あぶさん』では、清原が引退試合で杉内からホームラン打ってるんだもん。もちろんあぶさんと清原(キヨ)による温泉リハビリ合宿の回想シーンも挿入だ。プロ野球選手が温泉で合宿してる光景って、落合以来久しぶりに見たよ!
来春『あぶさん』を読んで、ソフトバンクのベンチに王助監督を見つけても、私は決して驚かない。