週刊・張本勲(第2回)

東京新聞夕刊連載「この道」ハリさんの回、今週もグッド・コンディションです。
10話 弟・ハリーのため、兄が野球の名門・浪商へ編入を直訴。「弟は暴れん坊ですが、野球に打ち込みたいと熱望しています」
11話 無事編入した浪商は1年間の対外試合禁止処分を受けていた。その記述にちゃんと「私が転校する前の暴力事件がもとで」と釘をさすハリさん。
12話 高2の夏、グラウンドを訪れたOBの捕手に「球を投げろ」と促され、その前に300球投げていたが、断れずにさらに300球投げて肩を壊す。それがきっかけで打者の道へ。(高橋三千綱『カムバック』に出てくるようなエピソードだ!)
13話 高3の夏、下級生への暴力事件が起きて休部命令が。夏の甲子園予選に道が閉ざされ、「いっそ死ぬか」と落ち込む。全編悲しい話なのに、なぜか使われてる写真が校内弁論大会で優勝し、カップを持って微笑む3年生のハリさん。
14話 在日高校選抜チームの一員として声がかかり、韓国遠征へ。日本に帰るとドラフトの季節を迎え、評価は「東の王、西の張本」だったと豪語。
15話 中日から600万円の契約金を提示されるが、「野球で勝負するなら花のお江戸で」という意外にチャラい希望から200万円の東映に入団。札が詰まった新聞紙の包みを両腕に抱きながら、夜汽車で広島に帰る。
16話 契約金と支度金の合計230万円を見た母は「また、悪いことでもしてきたのか」とニヤリ。100万円で木造2階建ての家を建てる。