エロ新喜劇(ルミネtheよしもと)

TSK会長であるリットン調査団・藤原、副会長のシャンプーハット・小出水、下ネタ界の快男児ケンドーコバヤシが揃い踏みした夢のような舞台。作・オパヤンだけあって骨子は新喜劇そのものなのに、設定は大人のオモチャ屋。「アナル」の言葉が1分に1度、「バイブ」が2分に1度、「アナルバイブオナニー」が5分に1度、「エネマグラ」が30分に1度は出てくるアグレッシブな内容に、吉本新喜劇50周年の厚みをギンギンに感じる。
もちろん弁護士役の増谷キートンも、首周り10cmだけタキシードに下半身は赤褌という法曹界に相応しいスタイルで当然の健闘。久しぶりに「♪金玉の皺を丁寧に伸ばすと畳一枚分」と熱唱する「金玉」と「ビラビラ」を聴いた。あの曲、iPodに入ってるからたまにシャッフル機能で突然かかると、自分で落としたくせに愕然とするんだ。
何よりよかったのがエンディングのトークで、一発やらせてもらう約束と引き換えに店の権利書をエロい格好した出雲阿国に譲るというオチについて藤原は、「阿国ちゃんを抜擢したのは、やらせてもらえる代わりに権利書を譲りたいと心から思える女性だったから」と片目が性異常者・片目が夜叉の瞳で真剣告白。さらにケンドーコバヤシも「これだけの舞台なんで、リアルにフェラチヲしなければ客が満足しなんじゃないかと思った」と不安だった心境を吐露したのに続いて、小出水が「今、ガチでチムポみたいお客さんいますか?」と客席に向かって真顔で訊ねたところで強制閉幕。「オレらがこんなことやってるから、よしもとは上場を止めたのかもしれん」という藤原の呟きに私も深く頷いた。エロ新喜劇は今後、金津園バンコクと世界的にサーキットしていく予定らしいので、私も嫁を風呂に沈めた金が続くかぎり、追い続けたいと思う。