ジャリズムまつり`05(ルミネtheよしもと)

お笑いライブの感想で「2時間笑いっぱなしだった」のフレーズはほぼ何も考えず文章を書いている証しだが、2時間笑いっぱなしだったライブ。お面の屋台、野球応援のコントや、渡辺が脳の稼動可能な部分を全部使って考えうるギャグを根こそぎひねり出したような格闘技の入場をテーマにした漫才に笑う。それ以外も「ジャングルクルージング」「いろんなiPod」など幕間の映像が傑作で、お笑いライブの感想で「涙を流して笑った」のフレーズはほぼ何も考えず文章を書いている証しだが、反戦フォーク「T-BORANを知らない子供たち」で私は涙を流して笑った。
ところで3度目だったルミネの単独。回数を重ねるごとに客足は鈍り、後方ではやや空席も。しかし復活のドラマが薄らぐ傍らで、ジャリズムは往年の面白さをどんどん甦らせているのである。感動の物語から解放された二人のコントは”笑える”以外の意味が何もなく、ただ残るのは莫迦々々しさだけ。って素晴らしいったらありゃしない。お笑いライブでTシャツを買うのは完全に何も考えていない行為だが、気がつくと私はTシャツを買っていた。裾の部分にはレンコンの穴にイヤホンを通したイラスト。やはりどこまでも意味がない。