太田プロライブ「月笑」(新宿明治安田生命ホール)

時間ができたので久しぶりに太田プロライブへ。他事務所からゲストで招かれたラブレターズの覆面をかぶった学生が追試を受けるコントが面白すぎて目を剥く。“理”が見えなくて、笑いの線が太い。コント大会で松本人志にハマる映像まで勝手に浮かんだ。
そんな期待の若手情報はさておき、肝心な太田プロ芸人の動向はといえば、最近引退を表明した某大物芸人の指示で移住していた宮古島から帰還し、肌が紳助の交際のように黒く焼けたデンジャラス・ノッチ、売れない若手女性芸人の身分で37歳の年齢をたたき出しながら、不自然なまでに舞台を立体的に動き回る麦芽・鈴木、この笑いが極限まで進化した2011年におならの効果音が全笑いどころのコントを披露した(しかもウケる)神宮寺しし丸など、魑魅魍魎が勢ぞろいだ。
そしてエンディングで全芸人が並ぶと、でかい体でひたすらモリモリ前に出る新宿カウボーイ・かねきよの元に全てのパスが集まる。かねきよはパスを受け取ると、必殺のシュートを決めるわけでもなく、手品のように何も残さずに終了。ボールが集まるのでサッカーのような団体競技かと思ったら、温泉街で見かける玉を当てるとフンヌーと咆哮する鬼のアミューズメントだった。