若手the登竜門〜大喜利の陣〜東京大喜利倶楽部

カリカ、博多大吉、ハリセンボン・箕輪、ピース・又吉、増谷キートンなど、東京若手を代表する大喜利猛者にくわえて、関西からジャルジャルまで招いた豪華な大喜利イベント。しかし中盤に大きく時間を割いた「王様ゲーム大喜利」が、芸人が答えを用意しているのに回答できないまま無為に静寂が流れていく生き倒れ企画で、芸人だけでなく大喜利イベントのトランス感覚を期待してた客も、生煮え・半勃ちの不完全燃焼に。もしも王様がポル・ポトだったら、これを考えた作家は郊外の農村送りだ。
出演者の中でとりわけ光っていたのはアップダウン・竹森で、同じく十数年の芸歴を誇る博多大吉がベテランの妙味を見せつける回答を連発する中、「回答を出してもスベるし、出さなくてもスベる、というか出す機会すら与えられない」という大喜利の新境地を開拓して、この日一番の笑いをさらっていた。アベギス・ハーンキャラに開眼した相方の阿部といい、なんともいい風が吹いているアップダウン。二人がアップしてるかダウンしてるかというのは愚問だ。どこからどう見ても横に向かって飛んでいる。