世界サイアク演芸(ロフトプラスワン)

吉本御用達の温厚なカメラマン・河村さんが無理から司会に抜擢&作家の台本で遠隔操作されるという、酒場のノリで決まった企画がそのまま陽の目を浴びたような『世界キワモノ演芸』のスピンアウトというかスピンイン企画。さらに2回に1回はBコースがネタを披露するもんだから、途中から他芸人がBコースのネタ間のブリッジに見えてきた。
Bコース・ハブのワケの分からなさはトリオと融合しない方向にじりじりと猛威を奮っていて、ピーターパンコントの両目が飛び出たティンカーベル役はこの日もっともバースト。これで開始前から早くも今年最高のお笑いイベントの呼び名が高い『RG VS ハブ 〜ジャッジ熊谷〜』(5月25日・シアターD)に向けてはずみがついたのではないだろうか? 私なんてこのライブが楽しみすぎるあまり、チラシを部屋に貼っておきながらいまだチケットを買ってない状態だ。Bコースは単独の4日前で、RGにいたっては『ハッスル・エイド2008』の翌日。いい大人が一体何を考えているのだろう。
ちなみに『サイアク演芸』では急遽出演した鉄拳が「下ネタかブラックなネタで」と注文を受けたらしく、あろうことか吉本興業内部に斬りこむタブーなネタを披露。出番後失策に気づいて紳助、じゃなかった心底震えてました。さすが元・FMW所属。カウスがえすも勇気のある男である。