地球最後の喫茶店で中華をオーダーする

komecheese2008-12-19

今発売している『weeklyぴあ』の2008年振り返り特集で、気がついたらいろいろ書いてます。エド・はるみインタビューや、今年の50人総括や、南海キャンディーズ・山ちゃんによるアイドル10傑など。山ちゃんは取材中、延々と面白いことしか喋らず、しかも内容の全てがうっすらと気持ち悪くてカッコよすぎました。

仕事といえば、先日、農業雑誌の取材で新宿のベルクに行った。ベルクは現在、駅ビルのルミネから「出て行け」と理不尽な追いこみをかけられ、店の支持者と共に身を張って抵抗している気骨の喫茶店である。
「店が混んでるのでこっちでもいいですか?」と促されるまま駅ビルの中に入ると、そこは非常口前の四畳半あるかないかという小さな空間。椅子代わりにシーツをかぶせたビール樽の上を薦められると、店長と副店長は数段ある階段に腰を下ろして「さあ取材を始めましょう!」と笑った。この人達、本物のレジスタンスか? と私は思った。
私はベルクの常連でも何でもないけれど、店長・井野さんの「新宿駅最後の小さなお店ベルク」を読んで、さらに話を聞いたらファンにならざるを得ない。大企業の論理が個人の哲学を殺そうとする状況は、暗澹たる雇用問題と全く同じ構造である。だから戦ってほしい。戦わない僕らを赤面させてほしい。私は戦ってるフリをするため、スキあらばベルクにビールを飲みに行きます。LOVEベルク! ついでにLIKEヘルス!