ガリットチュウとグランジ佐藤大のコントずかん(シアターブラッツ)

先輩が後輩のメシ代を払うという若手芸人セイフティーネットの恩恵に与りながら、その先にある法律の網目をくぐり抜けるグランジ・大。そんな頼もしい男の身元引受人を名乗り出るかのように、ガリットチュウが大を迎えてユニットコントに挑むライブ。
トークコーナーでは、大の十八番「月島13号」の一席が相変わらずウケて、相変わらず絶句している客が何人かいた。こんな面白い話があるなら、そろそろ「人志松本の○○な話」に呼ばれるんじゃないか。「公的な空間で数字で呼ばれた話」の回があったとしての話。
なお肝心なユニットコントの内容は半月も経った今、よく覚えてないのだが、ガリットチュウが「もう俺たちはコントでもトークでも売れないから、人間力で売れようと思っている。だから舞台に出る前、福島が「人間力だ!」と気合を入れてるの」と語っていたのが胸深く刻まれる。
さてこのライブ後、吉本芸人が被災地に慰問ライブに行くドキュメンタリーを見ていたら、一行の中にガリトッチュウの姿が。そこで井上マーが「みなさん、押さないでください! あのガリットチュウですよ!」という抜群な紹介をすると、観客は完全に無反応。しかし熊谷が花占いしながら「あの人は来る、来ない、来る、来ない・・・・・・クルム伊達公子!」というギャグで見事リベンジを果たしていた。「これが人間力というやつか」とテレビの前で唸る。