ジャリズム☆ナイト(笹塚ファクトリー)

地元の劇場にジャリズムトークライブへ向かうと、ありがたいことにオープニングではネタを披露。まず渡辺が演歌の司会の前口上を何パターンかこなしたあと、

「これからは漫才師もピンで頑張らなあかんと思うねん。だから俺、ひとりコント考えてきた。見てや!」

もはや漫才ではない。というかこれ、額面通り受け取るなら復活を全否定じゃないか。

それはさておき宿題のコーナーになると、渡辺は考えてきた一発ギャグを滔々とこなしていくのであった。その衰えを知らないギャグ生産力を見ていると、つくづくジャリズムを目撃できる喜びを感じる。

やがてギャグに詰まった渡辺はネタ帳を繰りまくって、「鎖骨の窪みに醤油をつけて寿司を食べる」ギャグを見つけ出す。なんとネタ帳の「テレビの企画」欄に記されたフレーズとのこと。掘っても掘っても出てくる果てしない油の埋蔵量。いつかそれが尽きたとしても、山下の鼻頭を押さえれば微油がにじみ出てくることだろう。それがコンビというものなのだから。