私が司会のユンボ安藤です。(北沢タウンホール)

おそらく週刊ゴングの連載陣つながりと思われる芸人が集った事務所越境ライブ。というかプロレス好き芸人がプロレスの話してプロレスのネタやってプロレスファンが喜ぶのだから、正確には「ライブ」ではなく「部室」である。面白くないわけがない。私にとっては下北沢でケンドーコバヤシを見られることだけで至福。
その部活終盤には仲違いする長州小力とアントニオ小猪木が本気で殴り合いを始める不測の事態が起きたが、それを止めたのが昨年末まで入院生活を送っていた春一番。小猪木と一緒に出演していたあん時の猪木と並んで、猪木コピー芸人が夢の揃い踏みか! と会場は色めきたったものの、姿を現した春一番はどう見ても全身の筋力がゼロの状態で、パンチドランカーになったアリが聖火ランナーとしてやって来たような、とは良く言いすぎで、最初は「この人って”衰え”の精霊?」と訝しんでしまう始末。そして舞台は当然「1,2,3、ダーッ!」でシメ。最後かなりドタバタしていたので会場が暗転した瞬間、なんかいろいろシンクロした挙句、春の命が途絶えたのかと勘違いしてしまった。1,2,3、陀(黙祷)。