原田16才単独ライブ〜出逢い(笹塚ファクトリー)

何を隠そう私は原田16才と同郷で大学生デビューした当時のネタを見ておりインタビュー経験もあるという、日本でただ一人の「原田16才を17年スパンで語れる男」である。もちろん今日の単独も準備は万端。ふだん利用している笹塚駅を下りたら、駅前の劇場で突然開催していたのであわてて入場した。
この日の原田は、一瞬現代芸術に見えるキレのある奇行で広い舞台を使いこなして絶好調。安易すぎるキャラ・原田16子にはふっきれた勢いがあり、就職面接官のネタではオーソドックスな演技ができることも証明した。これまで見た単独の中でも一番の出来で、なんでもうちょっとキワモノ芸人としてスポットが当たらないのかなーと思う。売れるためにはこれ以上の偏りが必要なのか。そういえば何度か披露した音痴度は10段階評価だったら1ぐらいの按配で、本来は0まで到達するのがすぐれた芸人なのだろう。そんな原田は幕間の映像企画で挑戦したニンテンドーDSで、脳年齢は67才であることが判明。これはこれでビジュアルと合致していて、偏っている気がしない。