キングオブコント2008 準決勝 東京大会(赤坂BLITZ)

コント日本一を決める名目の「キングオブコント」の東京準決勝は45組が参加。ほとんどのネタが面白いことはさておき、方向性を様子見できない第一回目のそれも予選ということで、中堅芸人たちがお蔵の奥から引っ張り出してきた自信ネタをここぞとばかりに大放出。結果、「懐かしさ」が「面白さ」を凌駕し、お笑いコンテスト史上稀に見るベクトルが過去に向かうイベントになった。この「そりゃいい作品だけども、しかし」という感情、何に似ているかといえばFMから流れる80年代洋楽ベストヒットチャートを聴いてる気分にそっくりだ。
ということで私の決勝進出予想は、確定なのがワム!(暴走するジョージ・マイケルの男色ボケにアンドリュー・リッジリーのツッコミが全く機能していないのが気がかり)。あとはモトリー・クルー(元祖スーパー歌舞伎)とWe Are The World(集団コントの鑑!)かな〜。おそらくこの日トップバッターで客席を沸かせていたグランジの決勝進出は難しいだろう。消耗してないネタには何の問題もないけど、名前が90年代だから。