2010-01-01から1年間の記事一覧

結成20周年特別興行「漫才病 矢野・兵動祭〜矢野さん おおいに歌う!」ルミネtheよしもと)

まさか東京で見れるとは思わなかった矢野・兵動の単独は、結成から20年の紆余曲折をVTRで振り返りながら圧巻の漫才を披露する、なにわ版「アンヴィル!」であり、センターマイクロフォン型「Once Again」。しかし漫才病とはよく言ったもので、今日も兵動…

昔の名前で出ています(シアターブラッツ)

私は「グループを解散して今は各々活躍している芸人が、舞台で昔のネタを軽くさらう瞬間」にゾクゾクするという健やかな性嗜好を持っているため、「昔のコンビや昔の芸名時代のネタの話をします」と銘打たれたライブへ。しかし会場に入って女子がのっぴきな…

一人舞台「二人前」by三五十五(from電撃ネットワーク)

『プレジデント 50+』の「デブは1億円損する!」特集で高須院長の記事その他いろいろ、小藪浩二郎『悲しき国産食品』(三五館)の編集協力、ローソンチケットで立川志の輔インタビュー、ケータイよしもと「月刊・トータルテンボス」のロングインタビュー、…

ブラックマヨネーズのザ・1時間ライブ(よしもとプリンスシアター)

回を重ねるごとにブラックマヨネーズが生で見られる喜びよりも、いよいよチケットの抽選が当たらなくなる不安の方が強くなってくる1時間単独。 今回の白眉は「ド根性大喜利」で、大喜利が得意そうでもなければ、これといった思い入れもなさそうな吉田が頭に…

フットカットエピソードバトル(baseよしもと)

テーマに沿って1分間のトークを披露し、つまらなかった芸人は舞台から姿を消していくサバイバルトーク企画。結局のところ、大阪若手の喋りのレベルは高く、千鳥・大悟による一連の故郷のツレ話は、最後の最後に「刺青」のキーワードを混入させてご破算にする…

MAE AGE LIVE(∞ホール)

渋谷を歩いていたところ、「MC:もう中学生」の表示を見かけて、さりげなく当日券800円という南米のようなインフレを起こしていたMAE AGE LIVEを覗いてみる。もう中学生は「僕は最近〜、名前の長さが気になってまして〜、名前が長いと濃厚、短いのは濃厚じゃ…

上方落語九雀亭(亀戸文化センター・六階和室)

演目は『阿弥陀池』『餅屋問答』『千両みかん』。今回は何より師匠の近況を報告するフリーペーパー「九雀月報」に書かれた話が素晴らしすぎた。偶然、翌日の東京新聞芸能ワイド欄にも同じ話題を取り上げているので、それと合わせて紹介したい。「東京・両国…

RGvsハブ 〜ジャッジ・熊谷〜(シアターD)

”カリスマ・カリスマ・カリスマ”レイザーラモンRG(赤褌)と”天才・天才・天才”Bコース・ハブ(肌色のブリーフ2枚重ね)がおのれの肉体だけを使って100本勝負を展開する狂気の祭典が、キャベツのおいしい嬬恋村、そしてSMAPですら渡航を断念した上海…

中山功太単独ライブ「ハローシンジュクマイフレンド ウェルカムトゥマイロックショー」(シアターブラッツ)

売れる機会を逸した天才・中山功太による上京後の初単独。ライブの随所で「売れ方がわからん!」と叫ぶ姿と、「東京は狂った街や、とSADSが言うてました」と2010年に何度も『TOKYO』を大プッシュする姿勢が印象的だった。それにしても相変わらず痩せない功太…

ダーリン寄席(上野広小路亭)

ヒロポンの打ちすぎで生死の境をさまよっていた前田隣師匠を応援すべく、有志によって立ち上げられた「前田隣るすばんライブ」が師匠の永眠によって「ダーリン寄席」に改名。5回目を迎えた今回にいたっては師匠を弔う雰囲気もすっかり消え、立川流一門と西…

D関無双(よしもとプリンスシアター)

30代半ばを過ぎてお笑いライブに通っていると、羞恥の体感時間がどんどん長くなっていく。会場が女性でごった返していて、居場所が見つからないことがままあるからだ。それでも向かうのは、昔NGKで見た『ダイナマイト関西』の余震が残っていて、あの感動…

究極のネオトリオは4人組

ケータイよしもとの「月刊・ネオトリオ」でジャングルポケットのロングインタビューとジューシーズ×パンサー座談会を、雑誌『プレジデント』で岐阜県の海づくり大会に関する記事、『農業経営者』で全国大会の経営者対談やらいろいろまとめてます。今、食品の…

コントorDIE(劇場バイタス)

漫才ライブ「漫才orDIE」でイキのいい若手をいち早く起用し、後にM-1決勝に進出した際、「あいつらは大谷チルドレンだからね」と主張するのがライフワーク化しつつあるダイノジ・大谷が、「キングオブコント」でも同じことをやりたいがため立ち上げた気がし…

『アド街ック天国』で「裏切りの街」と紹介される商店街

パルコ・プロデュース『裏切りの街』を見た。作演の三浦大輔は昨年のポツドール公演『愛の渦』で、乱交パーティー会場における初対面の男女がテレビバラエティの話題を糸口に接近する様を描いたが、今回はフリーターの若者と人妻が、テレビの話題→バラエティ…

AGE AGE LIVE(ヨシモト∞ホール)

日本を代表するRGウォッチャーの私がRGのMCを見ないのは粗相と気づき、先月∞ホールに向かったところ、会場が盛況でまさかの当日券完売。中が覗けるガラスに顔をこすりつけ外から様子をうかがってみると、RGが市川海老蔵を十二分に意識したスーツ姿ということ…

権太楼爆笑十夜(鈴本演芸場)

権太楼がトリを務める十日間。この日の演目は「百年目」で、爆笑とは縁遠い噺なのにそれでも笑わせてくれる。中トリに登場したリビングレジェンド・柳家小三治師匠は、ほぼ毎日同じ演目らしい「二人旅」を墨絵のようなタッチでやっていた。枯れた、というよ…

マッスルハウス9(後楽園ホール)

1年ぶりのマッスルは「リングオブコント」と称して、おもしろプロレス8試合がお笑いコンテスト方式で鎬をけずる内容。これまでおおむね前半・後半に分けて質の高いネタを2本叩きつけてきた、いわば文学賞レベルの中編2本で単行本を構成していた純文学作…

ダイナマイト関西2010first(ディファ有明)

プロレス発祥の地・ディファ有明で開催されたダイナマイト関西は、ダイナマイト関西名物のメモを取るお陀仏バカが周囲に見当たらない快適な興行。伊藤修子vs和田ラヂヲの対戦が、尻上がりに加速していくラリアットプロレスのような攻防で見ごたえがあった。 …

ラ・ゴリスターズvs東京シュール5vsキュートン キュートン参入!(浅草公会堂)

しずる、キュートン、ハイキングウォーキング、ピース、平成ノブシコブシなど、今波に乗る芸人がそろい踏みし、何か爆発しそうな予感が満ちながら、結局何の火柱も立たない絵に描いた火薬庫イベント。 その中で印象的だったのはネタのコーナーで1000人以上の…

ブラックマヨネーズのザ・1時間ライブ(よしもとプリンスシアター)

私の中では90年代のダウンタウン以来、久しぶりに現れたテレビバラエティの天使・ブラックマヨネーズの単独へ。蕎麦屋のコントは吉田が注文を聞かないおかしな出前という、昔のbaseよしもとで踏むほど転がっていたようなネタなのに、終盤にかけてそれまでの…

青年団リンク 口語で古典「武蔵小金井四谷怪談」(こまばアゴラ劇場)

「四谷怪談」を現代に置き換えた本編の芝居がよく分からないまま終わった後、おまけのように始まった「落語 男の旅 大阪編」が大傑作。作演の岩井秀人とその仲間が飛田新地でオソソにあずかった体験談を、年配の男2人と若い女性1人が約10役を流動的に演じて…

第6回THE GEESE単独ライブ「Alternate Green」(シアターモリエール)

目の前に素子がいた。 ギースのライブに行くと、私の前席が大林素子だったのである。お笑いライブで素子に遭遇するのは、それほど驚くことでもない。 しかし去年ギースの単独に行った時も、私の前に素子が座っていたのだ。 これは何かの運命だろうか? 年1回…

何となく見る気がしない番組名「宇宙(そら)から神国(にほん)を見てみよう」

今出ている『Quick Japan』で鳥居みゆき×飛石連休・藤井対談、大竹まことインタビュー、テレビ東京『空から日本を見てみよう』製作者座談会、農業雑誌『Agrizm』で編集長×桜井章一(!)対談、ダイアモンド☆ユカイmeets竹本孝之(!)など、その他もろもろの…

サンミュージック GETライブ(しもきた空間リバティ)

通常の事務所ライブは若手が登場する前半さほど盛り上がらないものなのに、サンミュージックの名誉監督・ぶっちゃあさんの目が行き届いてるのか、ぽ〜くちょっぷ、フィフティーカーニバル、ワンツーギャンゴなど、冒頭から結構しっかりしてるネタが続く。そ…

中川家の寄席(新宿末広亭)

中川家の漫才がしっかり見れるありがたいライブへ。ゲストはバッドボーイズで、リーゼントを貫く佐田のかぶき方、現在葛飾区のお花茶屋に住んで京成立石の居酒屋を満喫しているらしい清人の都落ち感(よく考えたら私の近所だ)、そして「僕、中央線の駅名を…

RGのカラオケをオールナイトで聞かされる会IN東京(渋谷シダックス)

レイザーラモンRGのブログとツイッターに記された「8日の23時半、渋谷シダックス前に集合」の情報だけを頼りによるべなく人が集まると、本当に姿を現したRGの後を追ってカラオケルームに進入。そのまま業界を騒然とさせてやまないRGのあるあるソングを本当に…

かまいたち東京初単独ライブ(よしもとプリンスシアター)

ストレスフルで小さくひずんだ山内のボケが冴えている、かまいたちの単独へ。どうして最近かまいたちのことが気になるのか考えながら幕間の映像を見ていると、ツッコミの濱家はボケの山内の2倍ボケたがり、ことあるごとに相方を打擲しては「アッハッハ!」と…

第三回 亀戸で!生喬まるかじりの会(亀戸文化センター六階和室)

上方落語軍団「ラクゴリラ」が半年に一度東京で興行を催す前夜、メンバーの笑福亭生喬がこれついでにとばかりねじこんでくる、ロックフェス前夜祭のような落語会へ。演目は「花色木綿」「くっしゃみ講釈」「三人兄弟」。兄弟が親の目を盗んで色街に遊びに出…

東京スケベ協会・第1回特別興行(ルミネtheよしもと)

リットン調査団・藤原が会長、シャンプーハット・小出水が関西支部長という磐石の布陣で結成し、なにわの大地をビショビショに濡らしてきたTSK(東京スケベ協会)が念願の東京上陸。弟子っ子的ポジションであるTSKセピアの増谷キートンを横に従えた二…

ポテト少年団単独ライブ「おげんこ!プロジェクトZ 〜春のうららのポテト少年団〜」

吉本の若手単独ということで新宿シアターモリエールへ向かうと、全然関係ないライブが催されている。「あ、今日の会場はシアターブラッツか!」と新宿厚生年金会館の斜向いにあるライブハウスまで行ったら、そこに貼ってあるポスターを見て、初めて今日私が…