2009-01-01から1年間の記事一覧

通天閣劇場 TENGEKI(STUDIO210)

『森脇健児の楽屋噺』リスナーにとっては聖地巡礼である、大阪松竹の地下アジト・通天閣劇場へ向かう。普段声しか聞いていない宮崎げんきやシンデレラエキスプレス・渡辺、昔一度だけ角座で見た親娘漫才師・浮世亭三吾・美ユルなどの姿を確認する。娘の美ユ…

週刊・張本勲(第6回)

第34話 近鉄戦でハリーが打席に立つと内野手、外野手が右に移動。実は「王シフト」が開発される前年、近鉄の別当監督は張本シフトを生み出していたのだ。「別当監督の名誉のためにも、私に対する特別シフトの方が一年早かったことをお伝えしておきます」と語…

ダイナマイト関西〜外伝〜(ABCホール)

バッファロー吾郎20周年・1ヶ月31公演を見るために大阪へ。一体どの公演を見ればいいのか迷い、本当は『キムラソニック』や『福島美食倶楽部』のために大阪を日帰りして、周りから「いや〜、あの人は通だねえ」と賞賛を浴びたかったのだが、結局、ダイナマイ…

LIVEワラb1/2(baseよしもと)

「ゲームLIVEワラb」は前半はツッコミだけを集めたツッコミゲームコーナー、後半はボケだけを集めた大喜利コーナー。両方とも藤崎マーケットが要所で大きな笑いを取っていい仕事をしていた。 そして意外な個性で目を引いたのがクロスバー直撃。もっと線が細…

ゲームLIVEワラb(baseよしもと)

やりすぎフェスタ2009「テレビではしゃべれない 天王洲猥談ライブin新宿」(大久保公園特設テント)

猥談師7名による猥談ライブ。もっと何でもありになるかと思いきや、DVD用のカメラが回っていたため、一線を越える過激さはなし。伝言ダイヤルでの一夜を語ったすっちーが、純粋な話芸の力で爆笑をかっさらっていた姿が実にカッコよく、リットン調査団・藤原…

肉糞亭一門会〜どうも、シャバ僧です〜

肉糞亭は関西落語会における笑福亭、月亭と並ぶ三大亭号。と思ってる人に説明しておくと、肉糞亭とは肉糞亭スポーツこと野性爆弾・川島が、接触した芸人に肉糞亭ゴミ食い(雨上がり決死隊・蛍原)だの肉糞亭ワニブックス(バッドボーイズ・佐田)だの、あり…

下北沢ミステリーライブ(北沢タウンホール)

平日の午後1時。白昼堂々行われるミステリーライブは出演者が分からないはずなのに、囲碁将棋の1時間単独ということがあまねく知れ渡っていた。先日の単独から1ヶ月も経ってないのにかかわらず新ネタをこさえてきた囲碁将棋の漫才は得意のフォーマットを駆使…

品川サマフェスタ baseよしもとLIVEワラb 東京出張編(よしもとプリンスシアター)

最近、仕事がおそろしく忙しく、原稿を書く時間が足りない。にもかかわらずお笑いライブのチケットを無軌道に買っていたら、今週だけで13枚にも達していた。これは正気の沙汰ではない。どうしてbaseよしもとの出張ライブ、15時開演と19時開演の2枚も買ったん…

ピンクの白鳥(シアター711)

三遊亭白鳥とその仲間がその名の通り下ネタを披露するノーブルな興行へ。目を見張ったのは講談師・神田京子と詩人・桑原滝弥の夫婦によるコントで、最初は生産性の低い内容がだらだら続いて、芸人結婚式2次会のような余興感を発していたのが終盤に一変。上半…

高いジンを底まで飲んで試飲会

今発売中の『Quick Japan』でロッチ、バカリズム&BOSE、THE GEESEインタビューに三遊亭円丈『ろんだいえん』の書評、『サイゾー』マイケルジャクソン追悼特集でマイコーりょう記事、ケータイよしもとのNON-STYLEロングインタビュー、和希『銀座ママの給与明…

ジューシーズ単独ライブ「和太鼓和尚のまんじゅうの角」(北沢タウンホール)

最近勢いを感じるジューシーズの単独へ。単独になると「新しいことやらなきゃ!」スイッチが入り、普段のボケ−ツッコミ路線をはずしたネタに踏み込んだ途端、失速どころか錐揉みで墜落していく若手をたんまり見てきたが、ジューシーズは例外。東京に対するネ…

週刊・張本勲(第5回)

28話 「1967年から私はプロ野球でそれまで誰も成し得なかった四年連続首位打者になった」で始まり、打撃理論を公開。前回少しふれたスランプ期の話はどこへ? 29話 首位打者のライバルである近鉄のジャック・ブルームを赤坂のステーキ屋に誘い、セーフティー…

週刊・張本勲(第4回)

全国1億1000万人と諸外国在住のハリーチルドレンのみなさま、お待たせしております。何も刺激を受けない回は手短にまとめてます。 22話 入団2年目、日米野球で4番に抜擢されて大活躍 23話 万年Bクラスの東映に水原監督が就任。監督の手綱さばきに全員が意識…

MAE AGE LIVE(∞ホール)

近くでやってた仕事が早く終わったので劇場へ。夕方4時に渋谷で行われるMAE AGE LIVEは観客の8割が少女で、不審者手帳一級の私はいつも肩身を狭くしている。しかしそんな周囲の剣呑な空気を緩和させてくれるのが、ヒッキー北風、大西ライオン、とっしーとい…

白鳥ジャパン2009大独演会(東京芸術劇場中ホール)

あの立川志の輔をゲストに迎え、白鳥が最後に披露した演目は「鬼ころ沢」。一言でまとめるなら「遭難した雪山で、女に火縄銃で狙われる」という大して笑いどころのない怖い話が1時間も続く「鰍沢」という落語を、登場人物をたこ焼き屋に差し替え、いつものよ…

MAE AGE LIVE(∞ホール)

1年前『マンスリーよしもと』の福岡レポではやたら絶好調ぶりが報告されており、上京後、消息をつかみかねていた桃組を、ようやく見ることができる。「ドラえもん」をテーマにツッコミがボケの事後処理に走るスタイルは、こなれていて新鮮。増殖し続ける上京…

囲碁将棋単独ライブ「ALL SUMMER LONG」(シアターブラッツ)

漫才が「同級生だった女子をけなそうとしてるのに実は賞賛してる」「海沿いのコンビニで水着で行っても大丈夫か確認」「アンラッキーナンバーを言わせようとする戦い」など、どれもが細い細い道を行くネタなのに、60分が根こそぎ面白い圧巻の単独。こんな高…

レイザーラモン〜素顔のままで〜(ルミネtheよしもと)

レイザーラモンの500円30分ライブへ向かうと、会場入口に「HGの出演は本日ございません」というまさかの告知が。どうやら先日の「ハッスル」でTAJIRIのタランチュラをまともに食らい、全身の筋肉と神経を断絶してしまったらしい。ライブはどうなるかと思い…

松本キック プロデューストークLIVE「ソレガシ」(NAKED LOFT)

92年、大川興業主催ライブ「すっとこどっこい」でたまたま初舞台を見ていた松本ハウス。その身を案じていたところ、10年ぶりに復活する噂を聞いてトークライブへ。 新薬のおかげで復活した加賀谷ハウスは、フリに対してかぶるぐらいのスピードでボケたり、難…

週刊・張本勲(第3回)

17話 上京しようとするハリさんのところへ見覚えのある人の群れが。その正体は以前、梅田の繁華街でもめ、けんかになった某大学の空手部の連中だった(当然、そんな話はこれまで一切なし!)。そこで親友の山本くんが「相手はワシがしたる」と歩み寄り、「大…

バッファロー吾郎ドクエンカイ(ルミネtheよしもと)

山に登るコント、性教育が苦手な女教師コント、渡哲也が学園祭にやってきたコントの3本。ライブ中に挙手で調査したところ、過去3回のドクエンカイ皆勤賞と、8月から始まる「1ヶ月31種類公演」の大阪遠征を果たす客が多くて驚く。同様にドクエンカイに毎回足…

コラアゲンはいごうまん アインガングライブ(アインガング)

2007年末、フジテレビで放送したノンフィクション『売れない食えない笑えない』は、WAHAHA本舗所属の売れない芸人を追った” 哀切”としか言いようのないドキュメント。私はこの番組で初めてコラアゲンはいごうまんという芸人を知った。芸歴20年。売れないのに…

外国人弁論大会・猥談の部で、ダークホースのアグネス・チャンが優勝

今日発売の『やりすぎコージー テレビではしゃべれない天王洲猥談』(白夜書房)で猥談のリライトや猥談芸人6名へのインタビューを担当してます。合計9時間弱、ひたすらエロい話に耳を傾ける。9年前、会社を辞めて本当によかったと思える琥珀の時間でした。 …

円丈フェスティバル2009(日本橋社会教育会館ホール)

円丈フェスティバル2日目の演目は「大晦日文七元結」と「百年目」と人情噺2席。真っ当な古典落語だった。 途中のトークショーで「昨日は円丈師匠見たさに岡山から来たお客さんもいたらしいですよ! 今日も遠くから来たお客さん、いますかね?」と弟子の丈二…

円丈フェスティバル2009(日本橋社会教育会館ホール)

円丈の独演会は、途中、自身の作品を弟子・ぬう生がカバーした「ランボー怒りの脱出」が結構ウケたものだから、「あんなにウケるなら、オレがやればよかった・・・」と相変わらず笑いへの執念が満載。そのわりには、「ドラクエ?のやりすぎで稽古の時間が取れ…

カリカ単独ライブ「しゃべるコント」(博品館劇場)

最後、林が龍として劇場を飛び出し、家城が叫んだ瞬間に押し寄せるカタルシス。2005年の「カリカコント」以来、久しぶりにカリカの舞台で鳥肌が立った。やっぱりカリカはすごい。すごすぎる。途中、ガリトチュウに王座を奪われそうになる波乱もあったが、私…

LIVE STAND`09(幕張メッセ)

大舞台に上がる芸人の高揚と、たくさんの芸人を見れる観客の歓待ムードが数センチも狂うことなく合致して、ジャンクな笑いを啄ばんで暮らす私のような人間は感想を述べるのもおこがましい黄金の興行。 この日会場に向かったのは「RGvsハブ〜ジャッジ熊谷〜」…

週刊・張本勲(第2回)

東京新聞夕刊連載「この道」ハリさんの回、今週もグッド・コンディションです。 10話 弟・ハリーのため、兄が野球の名門・浪商へ編入を直訴。「弟は暴れん坊ですが、野球に打ち込みたいと熱望しています」 11話 無事編入した浪商は1年間の対外試合禁止処分を…

太陽暦、太陰暦、鶴瓶カレンダー

●今日発売の『プレジデント』の巻頭グラビア「プロフェッショナル図鑑」で鶴瓶さんのレポ書いてます。3年前『AERA』で木村元彦さんの書いた水道橋博士の「現代の肖像」を読んだ時、「1年取材してこの分量かよ!」とその密度に驚いたことがって、とてもあれに…