語らず、笑え

すずらんトークライブ「おしべり」(新宿V-1シアター)

幼児の排泄のようにギャグをそうれはもう好き放題にぶちまける、すずらん・山本の喋りが見たくなって、平日17時のトークライブへ。全体のトークは至極普通ながら、相方が喋っている時に入れる山本の相槌が水下痢を思わせる無思考ダダ漏れダダこぼしで清々し…

ファイヤープロレスリング!(よしもとプリンスシアター)

バッファロー吾郎、博多大吉、ユウキロック、ハチミツ二郎、レイザーラモンとプロレス偏愛芸人が集結するイベントが始まると知り「これを待っていたんだよ!」と喜んだところ、同イベントの第2回が行われる11月30日によしもとプリンスシアターは閉館。昔、み…

無限落語(お江戸日本橋亭)

円丈が主宰する新作落語の会。出演者全員面白くて、前座で登場した「たぶん高座は5回目ぐらい」と語る円丈の弟子・わん丈にギャグ生産力を感じる。 目下、記憶力が絶賛低下中という円丈は、「話が出てこないんだよ。忘れたら見るから」と途中で台本用紙5枚を…

ジャルジャルDVD収録イベント(きゅりあん小ホール)

DVD収録ライブ。こんなに誰も見たことないコントを作り続けて、ジャルジャルはビートルズだと思った。そのうちヒゲ生やしてインドに傾倒してエリック・クラプトンと女を奪いあって大麻見つかって日本入国を拒否されてリンゴジュースのCM出て再婚した挙…

バトルオワライヤルNEXT(∞ホール)

用意された小道具を使ってひたすらボケ倒す、発想力やら馬力やら問われるイベント。用意された小道具を使う、というのが大前提であるにもかかわらず、セブンbyセブン・玉城は、楽屋にクローゼットを搬入したのではないかと思わせる怒涛の仕込みで、大勝軒の…

タモンズ60分漫才(シアターブラッツ)

伸び盛りの若手2組の単独へ。「ツッコミが冴えている」を共分母に、分子が「ボケ担当・小浜がやんちゃ」がトンファーで、「ボケ担当・安部の視界がやんちゃ」がタモンズである。数年後、コンビが足を止めて互角に打ち合っていそうな波の高さをトンファーに感…

トンファー単独ライブ「トンファー、怒りのアフガン」(シアターブラッツ)

東京ジンギスカンライブ(シアターD)

3年ほど前、北海道旅行中に札幌吉本の公演を覗いた際、気になったタイブレイク・飯田とブーメラン学園・酒井の二人が、コンビを組んで上京したという。どんな顔をして東京の水を啜っているのか、一目見たくて札幌吉本出身芸人が集まるライブへ向かう。 しか…

コラアゲンはいごうまん生誕42周年記念 10時間耐久独演会(駅前劇場)

コラアゲンはいごうまん独演会へ。42歳の厄年誕生日を記念した10時間耐久ライブの開始はなんと平日の11時。とりあえずオープニングに立ち会い、社会不適合者が吹き溜まる客席をお互いに確認しあった後は中抜けして過ごそうと考えていたら、10時間ずっと面白…

ジャルってんじゃねぇよ(ルミネtheよしもと)

久しぶりにジャルジャル単独のチケットが手に入ったので、日比谷野音のコレクターズ25周年ライブを抜け出して新宿へ。コレクターズの野音は5年に1度見れるが、ジャルジャルは次いつ見れるか分からないんだからしょうがないじゃないか。と思ったら、劇場…

カリカやしろ会話ライブ「2人の愛コンタクト」(神保町花月)

私はこのブログで「カリカ・家城とゆらゆら帝国・坂本は顔と声と世界観が酷似」説を星の数だけ唱えてきたが(実質20回ぐらい)、ゆらゆら帝国は昨年解散。さらにカリカも存在しなくなるのだから、この説も封印である。カリカが好きだった。 2000年。白菜ばか…

林将軍にお話を献上する(浅草花月)

グランジvsキングオブコメディ(よしもとプリンスシアター)

グランジが他事務所からコント師を招いてタイマン勝負に挑むライブは、最後の無頼派グランジ・大が、キングオブコメディが繰り出す話題「海釣り」「大森」「カヌー」などを、学歴に全く反映されない博識ぶりでことごとくレシーブ。さらにキングオブコメディ…

太田プロライブ「月笑」(新宿明治安田生命ホール)

時間ができたので久しぶりに太田プロライブへ。他事務所からゲストで招かれたラブレターズの覆面をかぶった学生が追試を受けるコントが面白すぎて目を剥く。“理”が見えなくて、笑いの線が太い。コント大会で松本人志にハマる映像まで勝手に浮かんだ。 そんな…

オリエンタルラジオLIVE2011〜絶賛、再ブレイク中。オファーお待ちしております〜(ルミネtheよしもと)

オリエンタルラジオはすごい、と思っている。薄皮一枚めくったらどれだけ才能が埋蔵されているんだろうと中田を見張っていたら、最近は藤森のマグマまで放出。そしてこのタイミングでスタイリッシュさをかなぐり捨てた、やぶれかぶれな単独タイトルである。…

みちのくボンガーズ×ティーライズお笑いライブ「DEKASEGI vol.2」

福島芸人と仙台芸人による出稼ぎライブへ。トークコーナーでは「義援金で潤った話」「津波で襲われイカダを作った話」など、両陣営譲らない内容に。ネタでは福島のリーダー格・母心は前回ライブ同様、唯一、放射能ネタをかけているのが男前だった。 しかしこ…

囲碁将棋単独ライブ「湘南Septembar」(よしもとプリンスシアター)

ここ3年ほど単独で新しくて面白い漫才を量産し、客の期待値に満額回答を出し続けてきた囲碁将棋の、いつもの濃さに比べるとやや薄味な銘柄ストップ高ライブ。それでも相変わらず囲碁将棋漫才の天守閣・歌ネタはどうにもこうにも冴えまくっていて、漫才中に切…

ダイノジ単独ライブ2011エンターテイメントトークショー「ネバーギブアッブ君とネバーサレンダー君」(よしもとプリンスシアター)

漫才ありコントありトークあり「キングオブコント」決勝に自分たちを残さなかったTBSへの恨み辛みありというとりとめない具材を、ベテランという化学調味料力で強引に統一感を持たせたダイノジの単独。長年ダイノジを見ている自分としては、『オモバカ』のオ…

中川家の特大寄席2011(ルミネtheよしもと)

ある時は客を、そして今回は客演のとろサーモン村田を置き去りにして、ウケようがウケまいがひたすら自分のやりたいスケッチを二人が続けるように見えながら、もっと凝視すると時には弟の礼二を置き去りにしてウケようがウケまいが兄の剛がやりたいスケッチ…

スーパーマラドーナvsシアターモリエール(シアターモリエール)

関係者から「今日、吉本芸人の重大発表が新宿で行われる」との噂を耳にしてシアターモリエールへ。記者で埋め尽くされて入場できないことも覚悟したが「スーパーマラドーナ単独」と銘打たれた会場は6割程度の入りである。そして舞台に立った2人はサービスな…

コント・エクスペリエンスの会(シアターモリエール)

久しぶりに味わう、密教の修行のように厳かな2時間弱の舞台鑑賞タイム。もはや舞台というより、主催したa-vexが会社更生法レベルの激しさでスベっていたので、株主総会で追求されないか心配になる。

東京吉本若手漫才協会本公演〜夏のいろいろ編〜

東京吉本若手漫才協会とは、私の勝手な想像によれば、M-1終了後、気がつけば必要以上に漫才のレベルが上がってしまった若手芸人たちのエネルギーをかき集めて、あわよくば金に変換させようと目論むロシアンモンキー・中須が設立したまではよかったが、立ち上…

五反田猥談(ガリレアホール)

お笑いライブの詳細をネットにあげることがお節介な常識と化した昨今、出演した芸人はおろか、観客までが「そんなことしても何の得にもならない、というか綴った自分の良識を疑われる」という正常な認識を持ち、内容がほとんど漏れない守秘義務貫徹&横漏れ…

レイザーラモンRGがアイドルにひたすらネタを見せるライブ(秋葉原HDXシアター)

最近RGの動向に目を光らせていなかったが、久しぶりにイベント名を聞いた瞬間、アイドル、アイドルファン、MC、観客の四面楚歌を食らい、「HGと新喜劇からやり直せ!」と飲みさしのビール瓶、陶器の灰皿、鶏の屍骸などなどが舞台に投げ込まれる地下格闘場の…

渋谷ばちーんんんStep(ヨシモト∞ホール)

渋谷に用事があったついでに劇場へ。 げんき〜ずというコンビはツッコミの宇野がフルマラソン2時間48分の健脚でTBS感謝祭マラソンで2位に食い込み、リアル猫ひろしの背中を追う男であることにくわえ、ある信頼できる情報筋によれば、コンビとして最近宮川…

RGvsハブ〜ジャッジ熊谷〜聖地シアターD決戦2011(シアターD)

「あるある」に魂を売ったアングラ芸の売国奴・RGと、大喜利、軟体芸、トリオの将来性など、全方向になしなしを撒き散らすBコース・ハブによるお笑い界の宗教戦争「RGvsハブ」。今年は同日に開催されたフジロックの「アトミック・カフェ」と呼応するかの…

『DEKASEGI vol.1〜逆に東北から笑顔を〜』(しもきた空間リバティ)

地方芸人と聞くと国の規格に合わない特産品と出会えそうな気がして、福島を拠点にするお笑い集団・みちのくボンガーズと、同じく仙台を根城に活躍する集団・ティーライズの合同主催ライブに向かってみる。MCを務める母心というユニットは、ボケがおそらく…

ハブ-1グランプリ(∞ホール)

ハブのオリジナルギャグ32個をトーナメントで競わせる、勝者ハブ・敗者ハブという森羅万象がハブのハブユニバースイベント「ハブ−1グランプリ」。昨年は新宿の場末の劇場で観客数十人+ほぼ同数の芸人が見守る中で行われていたのが、今年は一気に∞ホールへ…

カリカ単独ライブ「オリコント」〜オリオリオリオ〜(博品館劇場)

昨年見たカリカの単独は一年経って、会場が大きかったことしか思い出せないでいる。 昨日見たカリカの単独は一夜明けて、芸人の後輩がいっぱい見に来ていたことしか思い出せないでいる。 私はこのブログで「カリカ・家城とゆらゆら帝国・坂本は顔と声と世界…

原一平芸能活動半世紀記念リサイタル(浅草東洋館)

15人で15畳。先日参加した被災地ボランティアで、初日に提供された宿のスペースである。その中で半畳のサイズはあるスーツケースを持ち込んで共同部屋をさらに狭くし、さらにいびきがひときわでかいオッサンがいた。当然、初日から奇異の目で見られるわけだ…