2007-01-01から1年間の記事一覧

オフ喜利4(ロフトプラスワン)

昨年初めて見て「素人でもこんな飛距離の回答を飛ばすのか!」と慄然&軽い嫉妬すら覚えたアマチュアの大喜利イベント・オフ喜利。今回知人を誘って会場に向かうと、昨年の衝撃はどこへ。「もっと面白かったんだけどねえ……」と言い訳しながら、テーブル上の…

死んDELLように生きたくない

こんにちは、鈴木工(次期監督)です。 私信。私の飯の種である、その依存度からすると籾と言っても恥ずかしくないDELLノートPCのハードディスクがクラッシュし、すべてのデータをイナゴの大群に持っていかれました。遊治郎くん、聞きたいことがあるので私の…

中川家の寄席(新宿末広亭)

今までは漫才という住居を訪ねると、奥にある金庫を開けて「こんなのありまっせ」と時折開陳されていた中川家の秘刀・即興スキット。今回の「兄弟でドライブに出かける」ネタを見たら、いよいよ漫才という土壌の上に即興スキットの住宅を建てるほどに膨らん…

バカ爆走!(ミニホール新宿Fu-)

本日から渋谷∞ホールを舞台に始まる過酷な芸人淘汰競争「AGE AGE LIVE」。その胎動の瞬間を目に焼きつけねば! とは全く思わず、新宿にいたついでに人力舎の若手ライブを久しぶりに見に行く。以前から薄々感じていた人力舎若手の地味な顔つき&メガネ着用の…

この食品は遺伝子組み換え原料とイノキゲノムを一切使用しておりません

外の雨音を聞きながら家で読書をしていたら、ものすごいスベリ臭が漂ってきた。風上をたどっていくと両国国技館にたどりついたので、当日券を買ってアントニオ猪木が主催するIGFの興行に潜り込んだ。 会場内に4000人分の笑いが渦巻いてるなあと思って見渡す…

THE GEESE 第3回単独ライブ「鳥を見たら鳥と思え」(シアター風姿花伝)

以前『アメトーーク』の持ち込み企画でカンニング竹山が推していた「伝説の芸人・ブッチャーブラザーズ・ブッチャーさんにお世話になった東京芸人たち」。番組のHPで同企画の観覧募集をしていて、しかも記されていたのが「ブッチャーの子供たち」という、…

2丁拳銃「百式2007」(ルミネtheよしもと)

序盤は折り目正しい漫才で始まり、中盤にツッコミの修士がノリつっこみやワイルドなボケをまき散らし、終盤になるとボケもツッコミも瓦解した暴走コントでラストランするのがもはや規定路線となった100分漫才も、今年でおそらく6年目。このフォーマットも見…

イナゴの大群に襲われてもエクササイズを止めないビリーズブートキャンプ

ふとテレビのスイッチをつけると、『とくダネ!』に来日した「ビリーズブートキャンプ」のビリーが出演し、レギュラー陣と共に汗を流していた。トレーニングウェアに着替えはしゃぐ佐々木恭子や笠井伸輔、ジョブには加わらないがスーツ姿で座ったまま上半身…

カリカコント+「MEETS」(恵比寿エコー劇場)

カリカが4人の役者と作る4つのコント。いつも客席に感嘆や驚愕の劇薬をぶちまけるカリカにしてはわりかし大人しい出来に。感動を誘おうとしたのか、それすら何かの罠なのか分からないが、一部ひどく冗長で退屈なシーンがあったのは、”演劇”の悪い腫瘍だった…

たむけんがサングラスを着用するのは、炭火焼肉からあがる炎で目を傷めないため

今日発売のweeklyぴあ関東版で「たむらけんじ、編集部襲撃事件」の取材・文を担当してます。たむけん特集で7ページ。あらためてすごい。お笑いの記事では、昨年6ページに渡って虚言を載せた「関西最後の大物・ケンドーコバヤシ東京上陸インタビュー」以来…

変な演芸鑑賞会(恵比寿エコー劇場)

新宿ロフトプラスワンで定期的に行われている「世界キワモノ演芸」の恵比寿出張版イベントは、出張所も便利かなと思ったら結局手続きに手間がかかったり、肝心な資料置いてなかったり、やっぱり新宿の本庁に行った方が話が早いや、と気づかせてくれるだけの…

第6回漫才新人大賞(国立演芸場)

前から気になっていた社団法人漫才協会主催の漫才新人大賞。寄席芸人の若手が漫才の腕を競う場を見て何か感じるものはあるだろうか? とおそるおそる足を運ぶと、入り口で本日のプログラムを渡された。開いてみれば出場芸人と演目が記されている。 『どんだ…

大日本人・中国人・小人

先日『大日本人』を見た。結構面白かった。そんな当たり障りのない感想を抱いたまま日々を送っていたら、とあるサイトで『SmaSTATION』における松本人志のコメントを知って衝撃を受ける。 http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/20070607 目が釘付けになったのは…

ダイナマイト関西X(ルミネtheよしもと)

実験的な企画でダイナマイト関西の可動域を広げるイベント。印象に残ったのは、正確なコントロールでコーナーいっぱいについてくる博多大吉の回答と解説、ようやく目撃できたカリカ・林の小爆発、そして何よりもバッファローファミリーの縁故入社枠で採用さ…

ダイナマイト関西R(ルミネtheよしもと)

ポイント、時間制限、ルールに手をくわえ、スピード化の要素を盛り込んだ今回のダイナマイト関西。従来のように発想を”湧かせる”のではなく、ひたすら発想を”垂らす”タイプが好成績を収め、決勝の顔合わせは軟体脳の持ち主であるカリカ・家城と回答がわんぱ…

芸人の結婚式に参加した全芸人が余興で結婚式ネタを披露

陣内・紀香の披露宴にあおられたのか、演芸界でビッグネームの結婚が相次いでいる。 眼力婚 詩吟婚 紀香婚 立て続けに3つの記事を読み終わると、誰が結婚したかもすでにあやふやだが、「ああ、前田ししょうってダンボール会社に就職したんだ」という感慨だ…

若手大喜利NO.1決定戦決勝戦(シアターモリエール)

この2ヶ月地道に予選が行われた大喜利大会は蓋を開けてみると、予選不参加の佐久間一行やダイノジ・大地、急遽大阪からの刺客として参戦したダイアン、予選で落ちたはずのPOISON GIRL BAND・吉田が出場し、「いくらでも裏口あるんじゃねえか」と誰もが思わず…

ホリプロお笑いライブ vol.170(新宿安田生命ホール)

誘われて久しぶりにホリプロライブへ。デビュー当時、舞台で素人そのまんまの顔をさらしていたKICK☆がいつの間にかムエタイスタイルを確立していた。KICKを名乗りながらもチャランボ、テンカオの足技を使わないフェイント戦法に感心していると、会場もなかな…

品川庄司の庄司が筋肉をさらしてる最中、後ろから本人登場で現れるぶるうたす

天井がなければフリーマーケットと区別がつかない、毎週品揃えがドラスティックに変わる駅前の安売り店でお笑いのDVDを見つけた。赤版・黒版に分かれたその作品名は『お笑い吟醸ライブ・極み』。協力先「シティテレビ中野」と「サンミュージック」の上に何の…

マッスル坂井が大喜利で答えようとする瞬間、『情熱大陸』のテーマソングが……

ダイナマイト関西にマッスル坂井、東京ダイナマイト主催のネタライブにバッファロー吾郎の参戦を聞いて、関東−関西、プロレス−お笑いが三位一体になった正三角錐を思い浮かべて幸せな気持ちになる。他の辺はハッスルであったり、ケンコバ−越中詩郎、神奈月−…

『黄金餅』の残酷描写を検証する雑誌『志ん朝45』

■猿でもマスでもかける基礎ライター講座 今書店に置かれている『BRUTUS』で落語特集を組んでいます。オシャレな誌面。高尚なテーマ。文字数が少なくても原稿料は潤沢なマガジンハウス。ライターを名乗る者なら、お笑いブームの潮流にもあやかってぜひ関わっ…

鈴本演芸場4月上席・夜の部(鈴本演芸場)

さん喬、小三治、権太楼というお得な顔ぶれなので寄席へ。昭和のいる・こいるの出囃子がカリカと同じ「幸せなら手を叩こう」であることに気づく。これまでこのウェブログで3万回ほど「カリカの家城とゆらゆら帝国の坂本慎太郎は顔も世界観も同じ」説を提唱し…

辻ちゃんが結婚!? 中山美穂と? (墨田区・幽霊船)参考リンク:川越に出没する自転車泥棒 http://book.asahi.com/clip/TKY200704260234.html

シティボーイズミックス PRESENTS「モーゴの人々」(天王洲 銀河劇場)

毎年会場に足を運び、毎年笑い、毎年バカバカしくて何も書くことがないシティボーイズのゴールデンウィーク公演の楽日へ。今年もとりわけて書くことはない。大笑いしたのはリストラされた社員が自棄になって暴れる宇都宮さんのコントと、よく意味が分からな…

Tシャツ・ラブ・サミット(科学技術館)

Tシャツを物色しに会場へ向かうと、インディーズ系芸人によるネタ見せ・サバイバーシリーズが行われていた。よく見ると超新塾、チャンス大城、ハリウッドザコシショウなど、大阪NSC(11〜16期生)出身者が勢ぞろいではないか。この時期の卒業生は立派に成人…

マッスルハウス4(後楽園ホール)

プロレス者たちの胸を震わしてやまない奇跡の興行『マッスル』は、期待値が上がりきったせいか、前半戦は小ぶりな仕掛けが並列的に続く、いつもに比べると凡庸な仕上がり。しかし終盤、鈴木みのるの登場により物語は大きくうねりだし、最後は大オチに唖然と…

GO!ヒロミの漫談日本一決定戦`07(池袋手刀)

05年の復活以降、早くも4回目を数えたカルト芸人のメーデー。相変わらず手マンチョと天皇制の間だけで完結する手狭な笑いのフィールドに魅力は尽きないが、今回はさすがに中折れ感も。またぽんぽこによる猫ひろし系の自動小銃乱射ギャグ「ヤングヤングヤーン…

LIVE STAND 07(幕張メッセ)

チケットの売れ行きがよからぬ噂を耳にしていたため、壊滅しかけた被災地を視察する気分でニヤニヤして出かけたら会場は大盛況。街は完全に機能していた。参加芸人も充実していて、お笑い脂肪肝の私にとってはかなりのご馳走続きでお腹いっぱいになったので…

右のスピーカーから三沢の声、左の声から天龍の声が流れるサラウンドシステム

お誘いをいただいて武道館にNOAHを見に行く。メインのGHCヘビー選手権は三沢光晴vs佐野巧真(!!)で、試合はお互いの技術とキャリアとメタボリックをフル回転。三沢は”プロレスラー”というより完全に”社長”の動きをしていた。体をぶつける二人の姿は、もは…

辻仁成が著した極貧小説『部屋に霜・冷や飯も』

「高円寺在住の奥田民生に憧れる無職(推定42才)かと思ったよ。 http://book.asahi.com/clip/TKY200704260234.html