2005-01-01から1年間の記事一覧

大和田BAKU

酔いが醒めていくのがはっきりと分かった。それほどテレビで流れていた野沢直子のトークがつまらなかったのである。 かって野沢直子はどういう出自だか分からないが、どさくさ紛れにデビューして気がつくとそこにいるタレントの典型だった。しかし彼女が他人…

チャンピオンカーニバル決勝戦(ルミネtheよしもと)

ニブンノゴ!が単独ライブのファンサービスとして披露するようなネタで優勝。秋口に若手を競わせるルミネのこの長期戦、会を追うごとにドラマも攻防も演者の思い入れも薄らいで、笑いも観客動員も減っているのは気のせいだろうか。増えて濃くなっているのは…

おもしろGP喜利王〜プレ旗揚戦〜(うめだ花月)

今秋からMBSラジオで番組化が決まった大喜利大会の練習試合。番組は吉本以外の参加もOKで、某筋の情報によれば芸人以外の参加も構想中らしい。笑点で四足歩行していた大喜利はダイナマイト関西で立ち上がり、いよいよメディアを巻き込んで走り出したの…

R-1ネタの祭典(ルミネtheよしもと)

ピン芸人が17名登場するショーケースライブ。テレビでは分からなかったが、パラパラを踊る長州小力は以前よりも腹の立体感・波打ち方が意志を持った生物に近づきつつあり、生で見ることの喜びを感じる。なんでも本人によれば「作った体」とのこと。なんて船…

EASTリーグチャンピオン大会(ルミネtheよしもと)

CHAMPION CARNIVALの準決勝は混戦に。その結果、いつも鼻差で栄冠を逃すカリカ、ここ一番で必ず躓くパンクブーブーらを制して、トータルタンボスが決勝へ駒を進めた。トータルテンボスは懐かしい腕が長い転校生コントや、内輪受けながら名作の「吉本王」を若…

『東京タワー』の二番煎じ作品『盗聴パワー』『糖尿シャワー』

今出ている『CIRCUS』10月号でリリー・フランキー氏にインタビューしてます。 リリーさんといえば、私がライターになるきっかけを作ってくれた師匠(格)の存在。4年ぶりの再会を果たしながらしょっぱいインタビューをした私に、リリーさんは叱咤&優しくし…

タックルすると見せかけてスライディング土下座

有明コロシアムでHERO`Sを観戦。また所英男のことが好きになる。 さてTVがからんだ格闘技の興行では、試合前に各選手のプロフィールを紹介するアオリVTRが流れるのが常だ。哲学書を読みふけるトリックスター・須藤元気とか、一大会でローブローが2回入…

アマゾンの1-Clickを押すと、遠い島で核ミサイルが1機発射

横田増生『アマゾン・ドット・コムの光と影』を読む。元業界記者がアマゾンの物流センターにアルバイトとして潜り込み、完全秘密主義のアマゾンの実態を探るルポルタージュ。 といっても最終的にはアマゾン・ジャパンの正確な年間売上も、送料無料の仕組みも…

ドリフ在籍時の荒井注はターンテーブルを担当

実家に帰るとケーブルテレビが開通していたのだった。あるチャンネルでは十数年前の『ドリフの大爆笑』がそのまま再放送されている。 ジョン&ポール以来の奇跡の邂逅である志村と加藤のコント、日本にサイケデリックの概念をもたらしたいかりやと仲本による…

マックスコーヒーをこぼして霞ヶ浦に赤潮が発生

ついにある筋から「なまり亭」磯山さやかの回のビデオを入手する。京都弁を抑えぎみにSプレイ全開の杉本彩に対して、磯山さやかが茨城弁を大放出するコントラストは、まさに花と蛇。LOVEなんてプリントされたシャツ着やがって。俺がおまえにLOVE、いやこの…

チュートリアル単独ライブ「甘いチュートリアル」(ルミネtheよしもと)

隅から隅まで面白い驚異のモンスターライブ。去年の『オールザッツ漫才』における清濁飲み込んでスキルの高さを見せつけた漫才や、往年の『ガキの使い』を思い出すような『ワイ!ワイ!ワイ!』での鮮やかなフリートーク。どんどんチュートリアルが面白くな…

次は柳家一門が総登場してポマードの宣伝

CMタイプ数で世界記録に挑むという資生堂UNO。 http://www.shiseido.co.jp/uno/ これを見て抱く印象は「お笑いって流行してるんだなー」ではなく、「なんでこんなにいるんだワタナベエンターテインメントの芸人」である。腰を振って尻に挟んだ万歩計で…

5じ6じ(ルミネtheよしもと)

パンクブーブーとライセンスのCHAMPION CARNIVAL準決勝進出がかかった2戦。はたして新ネタをおろしたパンクブーブーは井上マーから僅差の勝利をものにし、ライセンスは平成ノブシコブシに17−4の大差で敗れ、散って行った。 今大会は予選リーグをチーモンチョ…

告知東生

8月27日(土)の15時から『厚木レコード#8』(三軒茶屋マナマナ)でDJする件。先日、1時間まるまる岡村靖幸の曲だけかけて、テレゴング「岡村は有罪?それともギルティー?」をすると宣言しましたが、同企画のテーマが「岡村が悪い?麻薬が悪い?いじめ、…

ケーシー高峰主演の「白い巨塔」

集英社『SPORTIVA』誌にて、明日25日発売の号からバッファロー吾郎&ケンドーコバヤシの格闘技鼎談「ケーフェイ高峰」が始まります。 なぜ私のような犬に眉毛を書く以外の仕事がないライターがいけしゃあしゃあとこんな発表をするのかといえば、それは私が同…

baseNEXT 5×3(ルミネtheよしもと)

baseの若手5組(千鳥、南海キャンディーズ、NON STYLE、中山功太、ジャルジャル)がテレビ垢のついていないネタを3本ずつ披露。内容が濃くてお得なイベント。 普段あまり興味を覚えないNON STYLEの漫才が、生で見るとそのスピード感が大変心地よい。速度を上…

ジャリズムまつり`05(ルミネtheよしもと)

お笑いライブの感想で「2時間笑いっぱなしだった」のフレーズはほぼ何も考えず文章を書いている証しだが、2時間笑いっぱなしだったライブ。お面の屋台、野球応援のコントや、渡辺が脳の稼動可能な部分を全部使って考えうるギャグを根こそぎひねり出したよう…

あの粉でぼくがロングトリップをキメたらどんな顔になるだろう?

こんにちは、鈴木工(私人)です。 深夜にテレビ東京を見ていたら『ウコンの力』CMが飛石で4回連続放映している光景を目撃し、木の実ナナに隠れた黒谷友香が実はNANA以上にいただけない動きであるのに気がついて食あたりを起こした今夏、みなさんはい…

5じ6じ(ルミネtheよしもと)

2年前の夏。何の大会があるわけでもなく若手芸人を対戦形式で競わせていたルミネで、POISON GIRL BANDvs線香花火を見たことがある。当時無名も無名でまだ足の裏に記号が書かれていただけのPOISON GIRL BANDは今よりもダラダラした間で今よりもぶち壊れた発想…

柳家喬太郎独演会(横浜にぎわい座)

仕事に煮詰まり、気がつくと遠出して寄席に。3日連続で同じ落語家を追っている自分が相当気持ち悪いです。 三遊亭園朝の命日に因んで、喬太郎の演目は三遊亭園丈作の「ぺたりこん」と、園朝作の「牡丹灯篭」。父親の敵討ちのため慕う主人に剣術の教えを乞う…

檀さん大和田さん檀さん、田中さん宍戸さん宍戸解散

マイクを向けられた大仁田厚が「こんなドロドロを国民に見せていいのか!」と憤っていた。それがおまえの飯の種じゃねえか。 ”郵政解散”を筆頭にさまざまなネーミングが飛び交っているが、私の中では森善朗の会見が面白すぎたので”缶ビール解散”に決定。

三遊亭萬窓・柳家喬太郎二人会(笹塚ファクトリー)

地元で落語が見れるということで喜び勇んで劇場へ。しかし萬窓「唐茄子屋政談」、喬太郎「死神」とじっくりたっぷり聞かせる演目に対して、仕事疲れで観賞する体力が残っていない。意識朦朧。撃沈。猛省。半覚醒のせいで「死神」の終盤、蝋燭が見えてきた。…

ビーサンバトルB ビーコード(baseよしもと)

劇場前でヘッドライト・和田に似たアーシー感を漂わせるゼミナールキッチンのボケから天売りチケットを購入して、久しぶりのbaseよしもとへ。いわゆる1Aのライブなのに、なかなかのレベルと客質。金時、暁、パラフィンキック、パステルモグラに投票する。…

ミックジャガー横田

仕事で大阪へ。心斎橋の古いロックを流すバーに顔を出すと、狭いカウンターに男3人が肩を寄せて熱いロック談義に励んでいる。 「やっぱり最高の一枚って言ったらドアーズのライブ盤だよな……」 「あかんわー。ストーンズやで絶対。オレは『ベガーズ・バンケッ…

リリーくんのトレーナー胸部プリントをよく見たら、Lの字ではなくてノギス

これは”中川雅也”の作品だと思った。リリー・フランキー『東京タワー』を読んでの感想。 この長編の雛形的作品がエッセイ集『美女と野球』収録の「オカンがガンになった1・2」(97・98年)である。ここで語られるのは、2年前、突然東京にやって来たリリー…

東京ダイナマイト単独ライブ「M-1 Dynamite!」(日比谷野外音楽堂)

私が見た日比谷野音の中でGONTITIの次に客席の反応が静かだったライブ。情報量過多の客を相手に次々とアリネタを投入し、ネタのつなぎもおそろしく適当なあまり、前回の伝説の野音単独より客の入りは2倍で笑いは半分の印象に。春先にインタビューした際、「…

「エレキが欲しくてバイトしたなあ」とエレキテルを懐かしむ平賀源内

居酒屋の一枚板カウンターで飲んでいると横のオヤジに話かけられた。話題があっちこっちをさまよううち、「にいちゃんは楽器とか弾くのか」と聞かれる。 「はあ。ギター弾けますけど」 「なに。ギター?」とそれまで穏やかに盃を傾けていたオヤジがいきなり…

フキコシ・ソロ・アクト・ライブ「mr・モーション・ピクチャー」(スパイラルホール)

生まれて初めて足を運んだお笑いライブだったり、客席に人生で一度だけ生ナンシー関の姿を見かけたりと、何やら思い出が深い吹越満の単独を久しぶりに。今回は映像を駆使した緻密な笑いが盛りだくさんの内容。 ネタは相変わらず顔ボード芸や「その線」系など…

角川春樹が短歌の角川春樹賞を5万年連続で受賞

たまらん。全センテンス、一文字の無駄もない。神奈川県大和市出身の私としては無視できない話題だ。 http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jul/o20050728_10.htm 大学ノート一冊を潰して、たどり着いた言葉が「キラキラ光る」って原点回帰にもほどがある…

孤児が夜中に口笛を吹くと親の死に目に会えない

教育テレビの海外ドキュメンタリー「世界口笛大会」を見る。タイトル通り、世界の口笛愛好家がアメリカの世界大会に集結し、その技巧を競うという内容だ。高専のロボコンやスペリング選手権など、傍から見てくだらない感がある大会でも、いやくだらないから…