2006-01-01から1年間の記事一覧

ガリットチュウ単独ライブ(シアターサンモール)

熊谷がとにかく絶好調。古畑任三郎のパロディで”クオリティ”という言葉とは無縁の田村正和模写を披露し、福島のマニアックモノマネのMCやアドリブを強要されるロボットコントでは「まあこれくらい出来たら上等じゃない?」と観客が地上5センチで設定した…

ホリプロお笑い夏祭りスペシャル〜ストロング混合〜(安田生命ホール)

ホリプロコムの芸人によるシャッフルコントライブ。オキシジェン+魚でFは修学旅行の夜という若手ユニットコント定番中の定石の設定でげんなりする。しかし始まってみると女風呂を覗きに行くしょうもない展開がイカ臭くて頭が悪くて妙にキラキラした快作に。…

東京ダイナマイト祭り(日比谷野外音楽堂)

全国をドサドサと回ってきただけあって、東京ダイナマイトの漫才はこれまでになく絞れた出来。常に人の二歩先を行っていたセンスを半歩ぐらいに縮めてきて、ひどく見やすくなっていた。 ライブは東京ダイナマイトと縁のある芸人が続々登場し、エンディングで…

ダイナマイト関西2006(後楽園ホール)

いい作品を仕上げようという重圧に縛られて画家の筆が止まったり線が震える中、ケンドーコバヤシだけが白いキャンバスにバケツ一杯の塗料をぶちまけて去っていたイベント。ダイアン・西澤の素早くて正確なタッチやバナナマン・日村のわりばしペンを使ったと…

友近単独「高いところから失礼をしております」(ルミネ the よしもと)

3年ほど前、関東では絶対無名の友近を見るためルミネに行ったことがある。おそらく東京での初舞台。「お笑い養成所で自分を面白いと勘違いしてる素人」を演じて、キレイにスベっていた。そして今日の単独を見るかぎり、売れるべくして売れた技術とよく売れ…

タイのSMは女王様がコツコツとローキックを当ててくる

ジョンベネちゃん殺害犯逮捕。今秋公開の『40歳の童貞男』のプロモーションかと思った。 しかし事件は何も解決していないのだ。何よりジョンベネちゃん回顧のVTRでちょくちょく流される「私はカウボーイのカレがほしいの/乗馬やムチの打ち方を上手に教えてく…

やくみつるのパリコレクション

新聞のテレビ欄にNHK『クイズモンスター』本日放送分の内容が紹介されている。 「子供に人気のカードゲームの面白さを取り入れたクイズ番組。(中略)プロレスラーの藤波辰爾さん一家と、やくみつるさん率いる商店街チームが対決する」 こんなにも早くやくみ…

フットボールアワーとか(シアターモリアール)

ダイノジ、カナリア、千鳥を迎えた漫才ライブ。昔ダイノジが主催していた「漫才 or DIE」に近い構成だなーと回想していたら、そのダイノジが絶好調。客の下に這いつくばってもぐりこむ漫才でハートをつかむと、トークコーナーでは大谷が前に出てポイントを稼…

一刻館の正面にそびえる病院坂の首縊りの家

めぞん一刻がTVドラマ化とのこと。管理人を務める音無響子の役が伊東美咲に決定した。 結構な話である。ここ最近の勢いを重視するなら相武紗季だっていい。『CanCam』の「エビちゃんシアター」のみで再現可能という執行猶予を課すのならばエビちゃんだって…

チュートリアルトークイベント「おはなし」(時事通信ホール)

東京初のトークライブは”勢いと実力がある大阪芸人がこなすトーク”の期待以上でも以下でもない至極まとまった内容。一番秀逸だったのはランディーズ・中川の結婚式で泥酔する福田のお宝映像で、その目つきは完全に純・心神喪失者だった。私や世間が口を酸っ…

ブースの中でナンバーズを高速スクラッチするDJ

最近は仕事が少なくて、気が着けばナチュラルな夏休み、ナチュ休みに突入しているのだった。 そんな私にとっての真夏の登校日「厚木レコード♯12」が、8月12日(土)の三軒茶屋マナマナで開催されます。 http://www.sevendays.com/atsugi-records/ 日も傾きだ…

柳家喬太郎独演会(横浜にぎわい座)

前座噺特集という物珍しさに惹かれて横浜へ。しかしよく考えたら前座噺が3席。1日に朝食だけ3回食べて腹いっぱいになるものか、と勝手な不安に襲われる。 さて演目は「たらちね」「道灌」「金明竹」。「金明竹」の関西人差別模写は朝のバイキングでどて焼き…

20分漫才(シアターモリエール)

えんにち、オオカミ少年、人事部、天狗、エリートヤンキーの東京NSC9期生による、新人にしては尺が長めの漫才イベント。頭ひとつ抜けていたのは天狗で、何ヶ所かネタを中川家みたいに展開させるというルーキーらしからぬ仕事をしていたが、ツッコミ・横…

マンガ大好き・麻生太郎が「総裁選のオレの位置って『週刊少年サンデー』あたりか?」と予測

今発売中の全国版『weeklyぴあ』でオリエンタルラジオに一日密着というライターここに極まれりな仕事をしてます。 今オリエンタルラジオを誉めるということは、勝ち馬に乗る、そしてオッズ1倍の競走馬に賭けるような行為だ。これまで捨てられたラバを育てる…

フットボールアワーとか(シアターモリエール)

フットボールアワーが取り仕切る漫才イベント。大活躍だったのはチュートリアル・徳井で、漫才ではいつものようにギトギトの狂気にまみれ、トークコーナーでは午前3時を過ぎたワイ談で「それ、いいね……」と男だけが静かに頷くようなコクのあるエロ噺をご開帳…

ダイナマイト関西(なんばグランド花月)

4時間弱に及ぶ檄ロングラン興行。好勝負の中でもとりわけ好みだったのは、T.K.O・木下vsバナナマン・日村、ハリセンボン・箕輪vsジャルジャル・後藤、ダイアン・西澤vs伊集院光リスナー・せきしろ。木下と西澤はポイント奪取されて追い込まれても勝負を捨て…

100%ハリセンボン(シアターモリエール)

某芸人は語った。「本当はオリエンタルラジオなんて存在しないんじゃないか」と。いわく「”こんなコンビがいたらいいよな〜、売れるよな〜”という業界人の妄想が集結して具現化されたエネルギー体のような気がするんだよ」 この説に追従するなら、大衆による…

トペ・スイシーダして満員電車にはじき返されるルチャドール

NOAHの武道館大会を見に行く。セミの力皇猛・森嶋猛vs丸藤正道・KENTA戦は、四天王プロレスを完コピしたような試合で、総合格闘技には出せないグルーヴを叩き出していた。ざまあみろだ。 そしてなぜか人気を集めていたのは無名のルチャドールであるエル・ア…

オフ喜利3(ロフトプラスワン)

オフ喜利とは笑いにこだわるテキストサイト管理人が生の大喜利トーナメントに挑むイベント。内輪受けだったらどうしようという不安を抱きつつ、以前に取材した縁で赴くと、相当面白いので面食らう。 正確にはお題に対して答えというより、勢いとセンスを見せ…

SASUKEを完全制覇して不老不死を手に入れよう

これまで自分が『SASUKE』を見ることに対して、納得する答えを見つけられなかった。しかし今は分かる。それは日曜深夜にひっそりと始まった『サスケマニア』に巡りあうためだったのだ。100冊に及ぶSF長編小説を読んで、外伝の方が傑作だったような到達感。…

み〜んなよしもとデラックス(有楽町朝日ホール)

ロザンの漫才は宇治原の暴走に菅がボケをかぶせるバスケットボールのネタ。地道に品種改良を続けてじわりじわりと品質を上げている企業努力が見え隠れして、素直に感心してしまう。 それよりもこの日驚きだったのは、センターマイクを挟んだバッファロー吾郎…

可愛い犬に萌えて、青春の握り拳を固める小橋

昨晩うとうと日テレのニュース番組を見ていたら、小橋建太腎臓腫瘍の報道が飛び込んできて一気に覚醒する。どうしても詳細を知らずにはいられなくなり、久しぶりに東スポを買った。 東スポによれば、川村ゆきえは事務所を無事に移籍。早くもAV出演する噂が…

ユニフォームが白い日本代表は「サムライシロー」

『とくダネ!』もW杯も見なくても、日本代表が負けた翌日に小倉智昭の挨拶を確認するのは国民の義務。オーストラリア戦後の小倉は「想定内です」、ブラジル戦後は「申し訳ありません」と頭を垂れていた。五月雨た頭が雨垂れていた。誰が何に対してどう申し…

漫才バカ一代(文京シビックホール)

当日券に余裕があることを確認して会場へ行くも、「立ち見しかありません」と追い返されそうになる。なんとか粘って中に入ったら関係者席にはスキマ風が吹き抜け、空席も如実に点在する始末。インディーズの運営に役所の精神が宿るとはなんてハイパーなスタ…

ギブUPまで待てない!リターンズ vol.1(北沢タウンホール)

ユリオカ超特Q、ジョーダンズ三又、ケンドーコバヤシを中心に、人気では長州小力からレイザーラモンHGまで、笑いの厚さではハチミツ二郎からレイザーラモンHGまでを網羅したプロレス系芸人イベント。プロレス好きということでモテたりいい思いをした記…

2丁拳銃の漫才しょか(ルミネtheよしもと)

芸人8組による漫才シャッフル企画。会場中の「この二人が番(つがい)になれば面白いのに!」という期待を見事にすくって、ハリセンボン・箕輪は抽選でピース・又吉とのコンビ権を獲得した。前回の同ライブではカリカ・家城とのコンビを結成し、ダイナマイ…

大喜利で布団をもらってもかさばるだけ

今日発売の東京版『ぴあ』で「お笑いのトレンド検証・大喜利」特集の原稿を書いてます。バッファロー吾郎、『笑点』、千原ジュニア、『ケータイ大喜利』、オフ喜利、POISON GIRL BAND・吉田を取材して、「クイック・ジャパン」だったら12ページは引っ張りそ…

ダイナマイト関西2006 ルミネ予選2(ルミネtheよしもと)

大喜利オープントーナメント2日目。準決勝にはバナナマンの両名、次長課長・井上、キングオブコメディ・高橋と、吉本事務所外芸人があふれる布陣に。別に私は吉本純血主義でも何でもないが、外国人力士が上位を占めた番付を見ている気分になる。とはいえ言い…

ダイナマイト関西2006 ルミネ予選1(ルミネtheよしもと)

base予選がテニスのラリーなら、ルミネ予選は将棋の対局のような慎重で身重な展開に。ややエンジンが暖まらない雰囲気が漂う中、急回転を始めたのはハリセンボン・箕輪だった。長打率の高いヒットを次々とはじき出して、会場は「で、次はどんな面白い回答出…

東京大喜利倶楽部(シアターモリエール)

問いがある、答えを出す、客が笑う。だけのシンプル至極な大喜利イベント。増谷キートンと椿鬼奴の回答が面白かったのはさして意外ではないとしても、フリップに増谷が「奴隷」、椿が「怒涛」を漢字で書いていた教養に衝撃を覚えた。 この日いろんな意味で爆…