2006-01-01から1年間の記事一覧

5じ6じ(ルミネtheよしもと)

さんざん相方のハゲにツッコみまくるマキシマムパーパーサムの漫才がよい出来。あれだけ本筋と関係ない部分でハゲに特化して笑いを取ると、ハゲいじりが「ギャグ」ではなく「主義主張」「思想」の類に見えてくるから不思議だ。しかし冷静に考えればハゲは「…

ロックンロール大爆笑王(ロフトプラスワン)

ロフトプラスワンで行われる若手のトーナメント。そこまでの要素は下ネタのアリラン祭『キワモノ演芸』にそっくりなので「さて今日はどんな形状のフグリが見れるかな?」と赴くと、参加24組の芸人が陽にさらされても恥ずかしくないネタをしているので驚く。 …

スワンダイブ式・戸棚の上のものを取る

武道館でNOAHを見る。NOAHらしからぬ凡庸な試合が続く中、メインの丸藤正道vsKENTAは予想通りのすごさだった。そりゃカッパ巻き食べてカッパ巻き食べてカッパ巻き食べてカッパ巻き食べてカッパ巻き食べた後でのウニなんだから不味いわけがない。しかし戦いが…

薬物使用して漫才がめきめき面白くなる真のダークホース

M-1グランプリのオフィシャルサイトを見たら、「weekliぴあでM-1について隔週連載中」の告知が飛び込んできて驚いた。私が担当してるページじゃないか。地下潜伏してる気分で原稿を書いてたのに、こんな灼熱の陽の下にさらされてるなんて! 早く穴を貫通させ…

「ポリシーである『僕はコレクター』が盗用された!」と寺門ジモンが提訴を辞さない構え

雨の野音でコレクターズを見てきた。同じ野音でコレクターズの10周年ライブに行ってから10年、『冗談画報』のネオGS特集でコレクターズを知ってから20年が経つ。年をとった。僕もコレクターズも。だから『2065』が心ににじんだ。だからアンコールでキラキ…

隣室のあえぎ声に耳をすり寄せるのがどくだみ荘のポッドキャスティング

apple社が開発したオイルポット「Oil iPod」を買う。シャッフル機能を利用すると、一旦分けた油と揚げカスが混ざります。 正しい表記は「Oil ipod」ではなく「Oil ipot」なのかもしれない。でも「トドロキ・ジロウ」が「ドトロキ・ジロウ」に改名しても大き…

吾妻橋ダンスクロッシング(アサヒ・アートスクエア)

なぜか参戦していたシベリア少女鉄道は日ハム・ヒルマン監督の優勝スピーチと通訳のやり取りがどんどん出鱈目になっていく二人芝居。「小劇団がアウェイに送り込む笑いを意識したユニットコントは9割がクソ」と日々復唱をかかさず、トイレにも張り紙を張って…

三遊亭白鳥・柳家喬太郎二人会(イイノホール)

ゲストのあした順子・ひろしは、相変わらずひろし師匠が滑稽な小躍りをする鉄板のムーブを連発。さらに寄席芸人とは思えない、南海キャンディーズを彷彿とさせる斬新なオチで客席を文字通りざわめかせていた。なんだあれは。面白すぎる。南海キャンディーズ…

『イロモネア』の南原清隆はK-1における藤原紀香の立ち位置に酷似

すっかり忘れていた情報を。今週発売の『ぴあ』(たぶん全国版)からM-1グランプリ・カウントダウン企画が始まり、今回、ブラックマヨネーズにインタビューしてます。誌面の容量上、聞いた話の3分の1程度しか掲載できなかったのは残念ながら、取材で二人が…

ザ・スズナリにリングを入れたら客が入れずノーピープルデスマッチ

先週末、後楽園ホールで「マッスル11」を観戦した。今回は「アメリカンプロレスみたいなアオリVTRを作りたい!」という願いのもと、カメラワークを駆使しリング上で映像を再現。いよいよ昔のシベリア少女鉄道と肩を並べちゃったよ。まいった。 菊地成孔は…

部屋を暗くして「レディス4」を見た子供たちが引きつけをおこす

なぜかテレビ東京ばかりを眺める夜。スポーツニュースに解説として川崎憲次郎と前園真聖の2ショットが。いや、ただそれだけです。 その前番組「みゅーじん」は杉山清貴を追跡したドキュメント。杉山は「杉山清貴&オメガドライブのバンドとして活動してる頃…

PINK BONIIEのすフェラないワタシ

いつも思うのだが、『人志松本のすべらない話』の正確なタイトルは『すべれない空気の中でたとえすべったとしてもすべったことを頑なに認めない話』なのではないか。 ところで先日『HEY×HEY×HEY』を見たら、MCのダウンタウンの後に鎮座するBONIIE PINKちゃ…

M-1グランプリ2006 1回戦(新宿文化センター小ホール)

約180組のコンビが2分のネタを披露すること7時間。疲れた〜。それではさっそく全芸人をA〜Dで評価したいと思います!(ちなみに評価は管理人・すずきの主観によるものです。たまに毒が含まれるのはお笑いを愛するがゆえ。ご容赦のほどを!) 1・舛方・高見…

ネーミングライツ これからはC・C・LEMON(くりぃむ・くりぃむ・れもん)ホールと呼んでください −−渋谷公会堂 (墨田区・潜望鏡)

中川家の寄席(新宿末廣亭)

ロフトプラスワンを中座した私は同じく新宿の末廣亭へ。戦争の前線を抜け出して国立の迎賓館に宿泊した気分だ。 百数名の客を相手にした自由度の高い中川家の漫才は今回も滅法面白く、この日すごかったのは礼二の旅館風景模写。特に「浴場でオレがやる一連の…

世界キワモノ演芸2006(ロフトプラスワン)

長期的に追っかけているこのイベント。しかし最近は神が「危険だから近づくな」とばかりに私に所用を押しつけ、前回、前々回は観覧を逃し、今回も見れたのは1回戦のみ。そんな私にライブを語る資格などあるのだろうか? と一晩かけて悶々とするが、人肉入り…

5じ6じ(ルミネtheよしもと)

しばらく目を離しているスキにハイキングウォーキングのコントが素敵なことになっていた。その内容は家庭教師役の鈴木Q太郎が誰にも期待されていない裸をコントの序盤から晒して、その後も順調に奇怪なムーブと不穏な性嗜好を舞台中に垂れ流すだけ。明らか…

大川興業第二回総裁選(なかのZERO小ホール)

総裁選に参加するのは国民の義務なので中野へ向かう。混雑を警戒していたが会場に集まったのは約400人で、日本の人口を1億2000万人とすると実に投票率は0・000003%! 自民党総裁選に国民は参加しない事実が確実に脳裏をよぎりつつも、私はこの国の政治無関…

名糖喫茶

夕刻。総武線で都心に向かっていたら、両国から年配の老人が大勢車両に乗り込んできた。相撲観戦帰りの一群なのだろう。誰もが水でも汲んだように膨れたお土産の紙袋を両手に抱えているので、ただでさえ人が密集している車両はなおのこと身動きが取れなくな…

格差社会が進み、プレミアムホッピーしか飲まないエリートが出現

大竹聡『中央線で行く東京横断ホッピーマラソン』(酒とつまみ社)を読む。中央線の各駅付近でホッピーを飲める店を探して東京から高尾まで向かう『酒とつまみ』の好評企画を押し倒すような強引さで書籍化した単行本。ボーナストラックとして高尾から京王線…

郵便配達人は2度ベルを鳴らす。そしてセコムがやってくる

メールが発達したおかげで、伝達や連絡することは飛躍的に便利になった。でも僕はたまに考える。何か大事なものを置き去りにしてるんじゃないかって。 その大事なものとは−−そう、ココロ。一昔前、僕らは大事な気持ちを伝える時、せっせと手紙を書いていた。…

エアギターのコンピアルバムを買っても寒空はだかの歌しか聞こえない

ダイノジ・おおちがエアギター世界大会で優勝した。この古橋広之進以来の日本の快挙について、糸井重里がサイトで感想を寄せている。「このようにしょうもないことで、沸きおこる興奮、国際大会の意味を無にするような虚しい競技」云々。長文のテーマはまた…

勢いで「ハンカチ王子市」に名称変更する八王子市

●講談社が新創刊した男性誌『KING』。王。王である。表紙も若かりし王監督だし、執筆陣だって社運を背負った編集者がサブカル界の上澄みをモナカで必死に書き集めたような顔ぶれ。それでも雑誌を手に取ると『まっ昼ま王!!』という言葉しか連想できないのはな…

5じ6じ(ルミネtheよしもと)

久しぶりの5じ6じ。カナリアは小さいギャグを積み重ねるのではなく長い尺をかけて真綿で足首を締めるような漫才をたまにすることがある。今日の新ネタもそれ。このまま続けていくと上へと駆け上がれる新しい発見が生まれるかもしれない。 気になったのはス…

多い日もワンシーン

今発売しているweeklyぴあの「one scene」で劇団ひとりとしずちゃん二人芝居の稽古風景を素描してます。笑いを全く入れられなくてすいません。でも恥ずかしながらこんな文章も書けるんです私は。 ちなみに同誌には読者参加企画の応募ハガキ「ライブ終了後、…

PL学園のレプリカユニフォームを女に着させて胸を揉みしだく爽やかな性欲

近くの公園を歩いていると、おばさんが犬を散歩させていた。白いTシャツの胸元には「swallows」の文字が刻まれている。珍しいなと思ってすれ違いざま背中を見たら、そこにはなんと「5」の文字が。「5」の文字が。文字が。が。 ヤクルトの背番号5番、言う…

ガンガンライブ(baseよしもと)

日帰りの仕事で大阪へ行き、帰りしなbaseに寄る。最近は出演が珍しいのか、南海キャンディースが登場するだけで「おー」と会場が軽くさざめいていた。そしてなぜか山里はすぐに本ネタに入らず、最近見た深夜番組の衝撃的な光景について熱く語って、”暗黒”と…

ニュースタッフエージェンシーライブ(シアターD)

断言してもいいが私は増谷キートン主催のイベント「キュートン」と原田16才というこれまで全く交差しなかった異端芸人の線を、時間軸、空間力学の観点から語れる唯一の批評家というか生活評論家、もしくは数少ないジャーナリストというかコスメライターであ…

牛は繁り、鶏がはばたき、豚は臭い

焼肉屋「牛繁」前の手書き黒板があまりにも壮大かつ投げやりなメッセージを発していたので、初めて携帯電話のカメラを起動させる。夏→牛繁→焼肉。フィッシュマンズ全書が刊行されることを聞いて、「宇宙・日本・世田谷」にオマージュを捧げたのだろう。 こう…

余一回”柳家喬太郎の会”(池袋演芸場)

当日券を求めて窓口に並んで粘っていると、バックパックを背負った黒いポロシャツの不審な男が列に接近してくる。よく見たら劇場入りしようとする喬太郎師匠だった。「みなさんわざわざありがとうございます。……まさか今日は期待して来たんじゃないでしょう…