2011-01-01から1年間の記事一覧

スーパーマラドーナvsシアターモリエール(シアターモリエール)

関係者から「今日、吉本芸人の重大発表が新宿で行われる」との噂を耳にしてシアターモリエールへ。記者で埋め尽くされて入場できないことも覚悟したが「スーパーマラドーナ単独」と銘打たれた会場は6割程度の入りである。そして舞台に立った2人はサービスな…

コント・エクスペリエンスの会(シアターモリエール)

久しぶりに味わう、密教の修行のように厳かな2時間弱の舞台鑑賞タイム。もはや舞台というより、主催したa-vexが会社更生法レベルの激しさでスベっていたので、株主総会で追求されないか心配になる。

東京吉本若手漫才協会本公演〜夏のいろいろ編〜

東京吉本若手漫才協会とは、私の勝手な想像によれば、M-1終了後、気がつけば必要以上に漫才のレベルが上がってしまった若手芸人たちのエネルギーをかき集めて、あわよくば金に変換させようと目論むロシアンモンキー・中須が設立したまではよかったが、立ち上…

五反田猥談(ガリレアホール)

お笑いライブの詳細をネットにあげることがお節介な常識と化した昨今、出演した芸人はおろか、観客までが「そんなことしても何の得にもならない、というか綴った自分の良識を疑われる」という正常な認識を持ち、内容がほとんど漏れない守秘義務貫徹&横漏れ…

レイザーラモンRGがアイドルにひたすらネタを見せるライブ(秋葉原HDXシアター)

最近RGの動向に目を光らせていなかったが、久しぶりにイベント名を聞いた瞬間、アイドル、アイドルファン、MC、観客の四面楚歌を食らい、「HGと新喜劇からやり直せ!」と飲みさしのビール瓶、陶器の灰皿、鶏の屍骸などなどが舞台に投げ込まれる地下格闘場の…

渋谷ばちーんんんStep(ヨシモト∞ホール)

渋谷に用事があったついでに劇場へ。 げんき〜ずというコンビはツッコミの宇野がフルマラソン2時間48分の健脚でTBS感謝祭マラソンで2位に食い込み、リアル猫ひろしの背中を追う男であることにくわえ、ある信頼できる情報筋によれば、コンビとして最近宮川…

RGvsハブ〜ジャッジ熊谷〜聖地シアターD決戦2011(シアターD)

「あるある」に魂を売ったアングラ芸の売国奴・RGと、大喜利、軟体芸、トリオの将来性など、全方向になしなしを撒き散らすBコース・ハブによるお笑い界の宗教戦争「RGvsハブ」。今年は同日に開催されたフジロックの「アトミック・カフェ」と呼応するかの…

誰もが休刊を予感した、針すなおイラストが表紙の「ぴあ」

ある芸人さんと旅に出ていました。原稿が陽の目を見る日が決まったらお知らせします。さて最近の仕事は覚えているところで 「ぴあ」で吉本のワンダーキャンプ特集、 「Quick Japan」で鳥居みゆき、 「日刊サイゾー」で稲垣早季、 ケータイよしもとで佐久間一…

『DEKASEGI vol.1〜逆に東北から笑顔を〜』(しもきた空間リバティ)

地方芸人と聞くと国の規格に合わない特産品と出会えそうな気がして、福島を拠点にするお笑い集団・みちのくボンガーズと、同じく仙台を根城に活躍する集団・ティーライズの合同主催ライブに向かってみる。MCを務める母心というユニットは、ボケがおそらく…

ハブ-1グランプリ(∞ホール)

ハブのオリジナルギャグ32個をトーナメントで競わせる、勝者ハブ・敗者ハブという森羅万象がハブのハブユニバースイベント「ハブ−1グランプリ」。昨年は新宿の場末の劇場で観客数十人+ほぼ同数の芸人が見守る中で行われていたのが、今年は一気に∞ホールへ…

カリカ単独ライブ「オリコント」〜オリオリオリオ〜(博品館劇場)

昨年見たカリカの単独は一年経って、会場が大きかったことしか思い出せないでいる。 昨日見たカリカの単独は一夜明けて、芸人の後輩がいっぱい見に来ていたことしか思い出せないでいる。 私はこのブログで「カリカ・家城とゆらゆら帝国・坂本は顔と声と世界…

ガンズあるある「ガンズ・アンド・ローゼスとLAガンズの関係性がいまいち分からない」

なんとまあカッコいい。でも私の頭の中を流れていくのはRGの歌声。どうにかしてくれ。 そういえば先日、知人から「去年鈴木さんが音源回してくれたケンドーコバヤシのラジオ『テメオコ』。ゲストにRGが招かれた回が3月11日で、「東京こわいあるある」を…

原一平芸能活動半世紀記念リサイタル(浅草東洋館)

15人で15畳。先日参加した被災地ボランティアで、初日に提供された宿のスペースである。その中で半畳のサイズはあるスーツケースを持ち込んで共同部屋をさらに狭くし、さらにいびきがひときわでかいオッサンがいた。当然、初日から奇異の目で見られるわけだ…

AKB48は昔ヤクルトでサヨナラ暴投したアイケルバーガー(防御率48・00)の略

被災地のことを考えるとAKB48総選挙なんて知った話ではない、との態度を取りたいところだけど、嫁が松井珠理奈に3票をぶちこんでいる以上、 我が家ではSKE48の動向から目を離すことができず、須田亜香里が36位に食い込んだのはドブ板選挙の賜物でこれこそ小…

ジューシーズDVD収録ベストライブ「パウダー、吸盤、モッツァレラ!」

ジューシーズのベスト盤的単独へ。幕間に流れた「児玉が企業のカスタマーセンターに褒め殺しの電話をする」音声があまりに面白くてのけぞる。当惑を隠せない通話相手(一人は外人)に対して、食い下がる児玉の間、語彙、トーン、そこはかとない変態性、全て…

ITIライブ(よしもとプリンスシアター)

ITIとは、延々と面白い漫才を作り続けている囲碁将棋が、後輩のタモンズ、井下好井を従えて結成したファミリー(核家族レベル)のこと。3組のネタでは、平場だとボケる気ムンムンのタモンズ・大波のツッコミフレーズが異様に研ぎ澄まされていた。あと半年…

千鳥単独ライブ「東京でおもれぇ漫才するんじゃけぇ」(よしもとプリンスシアター)

今後段階的に東京へ侵食していく意志が見え隠れする千鳥の単独は、蒸しアナゴネタ、「癖がすごい」ネタなどの名作を大放出で、「なんでこんなに面白い漫才がM-1決勝に残らなかったんだろう?」という不満と、「でも出たら出たで絶対スベっていたんだろうな」…

一週間ばかり被災地に行ってきた。私のような人間が柄にもなくボランティアに参加してきたのである。 なんでそんなことをしたのかといえば、「僕たちにできることは平常心でいること。今までと同じ日常を過ごそうよ!」という風潮にいい加減うんざりしたから…

チョップリン単独ライブ「賞味期限5.22」(新宿角座)

昔見た記憶がある「恋するホモカミ」というコントが非常に面白く、約3年前に自分で書いた文章を読み返すと、「よく若手が単独でやるホモコントはコンビ愛の延長が禁断の関係へ、という図式がもっぱらなのに、チョップリンは各自の気持ち悪いと思うホモ像を舞…

東京03単独公演「燥ぐ、驕る、暴く。」(草月ホール)

草月ホールにさしかかると、隣の公園に結構な数の人だかりが。裏は取っていないけれど、おそらく見学か手伝いに来た人力舎養成所の生徒である。8割がチェックのシャツ、ぺたんとした髪型、メガネで「人力舎若手」の空気をムンムンに発していたから。もう少し…

さらば青春の光のライブ〜東京上陸大作戦〜(新宿角座)

今まで見たコント数本が全部面白かった、松竹の若手・さらば青春の光。何の予備知識もないまま、焼肉の煙立ち込める新宿角座へ行ってみる。「初単独」とあるので東京の初単独かと思ったら、拠点である大阪をひっくるめての初単独とのこと。日本のプロ野球で…

TKOゴールデン劇場2011(新宿角座)

劇場に足を運んではスベリを目撃して満腹になる悪食が身についたため、「どうせ面白いんでしょ?」という本末転倒な理由で行く機会を逸していたTKOの単独。しかし1年前に生で見たディナーショーのコントで超絶に笑ったこと、あの松竹があの新宿にあの角座…

おしどりが針金アートで上部が吹っ飛んだ原発1号機を再現

たぶん私がリンクを貼らなくたって、話題に上っていくだろうニュース。東京の生活が少し軌道に戻ったって、まだ何も解決してはいないのである。 一人っきりの子供がいます そしてお笑いオタクとしては、おしどりがどこ行ってもウケていること、カメラを向け…

宍倉次長が孤児院に飛び込んで「感動させてよ!」と絶叫

週末の夜。録画したNHKスペシャル「巨大津波」を見る(11日深夜に再放送。あなたの家のテレビがバラエティ以外も映る仕様ならぜひ)。とりとめもなくあれこれ考えていたら、気がつくとCS放送の新日本プロレス再放送が流れていた。1994年の福岡ドーム。平…

「すぐ脱いでくれるからいいね」という小向美奈子への賞賛は団鬼六先生のSTRONG WORD

「プレジデントファミリー」で辛酸なめ子の著者インタビュー、ケータイよしもとの「月刊野性爆弾」でロングインタビュー担当してます。以上敬称略。野性爆弾の二人には素直に聞きたかった「宮川大助花子師匠には怒られないんですか?」「ルート33・堂土さん…

でんこに代わるキャンペーンキャラは、タライで行水するババア「節子」

連休を利用して「今もっとも危険な原発」と囁かれる浜岡原発、の隣にある浜岡原子力館へ。 私は原発事故が起きてから、しかも少し経ってからワーワー騒ぎ出したアホだが、もう「何か起きてから騒ぎ出すアホ」と「何か起きても騒ぎ出さないアホ」しか選択肢が…

ダイナマイト関西GW(品川ステラボール)

決勝戦のスリムクラブ・真栄田vs博多大吉の回答ラリーは同じ重さのシーソー、もしくはバランスボールを見てるような、永遠に「打てば響く」が続くのでは、と錯覚してしまう心地よさ。 というハイライトはある程度予想できたことであって、私にとってこの興行…

東京吉本若手漫才協会本公演〜昔話編〜

東京吉本若手漫才協会とは、私の勝手な想像によれば、M-1終了後、気がつけば必要以上に漫才のレベルが上がってしまった若手芸人たちのエネルギーをかき集めて、あわよくば金に変換させようと目論むロシアンモンキー・中須が設立したまではよかったが、立ち上…

ままごと「わが星」(三鷹市芸術文化センター 星のホール)

1995年、私は某機関で現コント作家のふじきみつ彦君と出会った。それから星は巡って2008年。再会したふじき君から「柴幸男という劇作家が書いた「あゆみ」という作品がめちゃくちゃ面白いですよ」と教えられる。 2010年。36歳になった私は一体どういうつもり…

ままごと「わが星」(三鷹市芸術文化センター 星のホール)

1995年、私は地元の文化センターで青年団の芝居「南へ」を見て、現代口語演劇と出会った。 そしてその翌年の96年、日比谷野音で伝説のヒップホップライブ「さんぴんCAMP」が行われた。 時は流れて2011年。初演を見逃していた現代口語演劇meetsラップと囁かれ…